乳幼児健診における「育てにくさ」への対応(8)

今、保育現場で難しいのは、保育士さんたちが気づいているけれども、保護者が気づいていないという気づきのこの組み合わせが一番難しいのではないかと思います。

そういうときに、どうやって対応していくかというと、まず自分なりのスケールを持つことと、集団内での情報交換、それから保護者を支援すること、関係機関との連携が関係者の役割だと思います。自分なりのスケールを持つこと。発達検査をしなければこの子の発達の状況がわからないでは、日々の子どもたちへの対応が難しくなるので、自分なりのスケールを持ちます。同じ場面で子どもたち個々の違いを見る。あるいは1カ月過ぎたときに、この子どもはできるようになったけど、この子はまだできないというように、同じ場面で変化を見ます。自分なりのスケールです。

そのスケールで、保護者や専門機関へ紹介したり、あるいは社会資源を紹介したり、場合によっては保健センターとか第三者に依頼をしたり、関係機関と連絡をとり合います。

心配したものが解決したら、「心配のし過ぎだったね」とお母さんと話をしたり、「やることをやってきたからよかったね」「うまくいったね」というふうに話ができます。もし問題が残り、療育センターに紹介するようなことになったときには、「これからの心配も同じようにやっていけますか」とか、「これからは専門の人と一緒にやっていきましょう」など、そんな声かけができるまで寄り添うことが必要だと思います。