総合討論(10)

次に、ある地域で、園長先生を中心としてアンケート調査をとったのですが、やはり保護者に伝えるタイミングというのがあるんですね。そのタイミングというのは、一番多かったのは、困った様子とか、つまずきが見られたときに、即座に、今日この場でこういうことがありましたと伝えるのが、やはり一番親御さんが受け入れやすいですよということは言っています。後から、1週間後とかに、「実は」なんていう伝え方をすると、親御さんは混乱する方が多い。だから、今日あったことを、もしその日にお会いできなければ次の日でいいですけど、なるべく早いタイミングで、困った様子とかつまずきがあったときにお伝えしていく。

次に多かったのは、個人面談のような場でじっくり時間がとれるときでないと、立ち話のときやお迎えのときに伝えるというのは、なかなか難しいと言われています。

3つ目に、親御さんから何らかの相談があったとき。困った様子というのを、例えば玄関でお迎えするときに、普通の子だったら5分か10分でさっと帰っていくのに、親御さんといろいろもめて、帰らないだの何だのといって、玄関で30分も1時間もいつもごちゃごちゃやっている。そしてやっとこさ帰るという親御さんもいらっしゃいますよね。そういう親自体が困っている場面をつかまえて、お話をしていくというタイミング。

それから、これはあまりいいことではないのですが、ほかのお子さんとか周りからのクレームですとか、不適切な振る舞いがありましたというようなことをほかから言われたときに、そのクレーム、事故とかトラブルを伝えなくてはいけませんから、そういうタイミングで伝えるというのがあると思います。ですから、親御さんのことを理解するというのと、やはりタイミングを考えてというのがあるかなと思います。

ほかに、先生方、親御さんに伝えることに関してお願いします。