総合討論(4)

それから、僕のところへ来た質問で、「正常の個人差とはどのような内容か、具体的に教えてください」。

正常の個人差を考えるときには、ある発達の幅の個人差と、順序の個人差があります。歩き始めは、早い子は9カ月か8カ月、遅いと2歳頃です。それから、順序の個人差というのは、普通は首がすわって、お座りをして、ハイハイをして、つかまり立ちをして、歩くのですが、お座りした後すぐ立ってしまって、歩くのが早い子だとか、それから、お座りも少し遅いのですが、寝返りとか腹ばいを嫌がって、いざって移動する子とかです。そういうのが正常の個人差の問題です。正常の個人差でも、この中に、さっき言ったように幾つかの障害のお子さんが混ざっているので、経過を見ないと簡単には言えないことも多くあります。

それから、「休日保育のとき、毎回お漏らし。保育者と関係がすぐれない。年下の子とのコミュニケーションが難しい。年長の男の子についてです。母親は扶養の範囲内で就労しているので、土日は就労していますが、平日は休みが多い状況です。休みの日は夫婦でデートしたり遊びに行くため、保育士から声かけしないと毎日保育園に登園しています。家でもゲーム、ビデオばかりで、親子の関係が上手につくれないようです。親支援をしたいのですが、面談はキャンセル、懇談会もキャンセル、後半に少し顔を出す程度で、保育士と保護者との関係形成も難航しています。今後、休日保育が増え、このような親が増えることが予測されます。親として育っていない、責任感の低い保護者への支援について教えてください」というものです。秋山先生どうですか