総合討論(6)

私のほうにあるのは、「いざりばいは発達的には問題ないのでしょうか。歩くようになったときに転びやすいように感じるのですが」という質問です。

この質問、ありがとうございます。私、いざりっ子は、先ほど問題ないと言いましたけれども、これは、歩行までは問題ない、歩行はきちんとするので運動には問題ないという意味で、この後の転びやすさとか、あるいは感覚的な過敏さ、例えばブランコを嫌がるとか、砂場に入っていくと嫌がるとか、何かそのような感覚過敏があるお子さんがいるのではないかなと思っています。そこで、いざりっ子のお子さん、あるいは私が先ほど提示した、下肢をつきたがらない、立たせたもピョンピョンしない(下肢の過敏サイン)、この子たちは、歩く、歩行に関しては問題ないのですけど、その後の様子に関しては、注意深く見ていっていただきたいなと思います。

次に、「吃音、どもりに対して具体的な対応の仕方を教えてほしいです。クラスでは、その子に対してゆっくり話したりして、焦らずしゃべるようにしているのですが、去年の夏ごろからずっと続いています」というのがあります。

就学までの吃音に関しては、自然経過で治っていくお子さんたちが多いと言われているので、乳幼児期の吃音に関しては、気にしないというのが原則だと思います。そこで言い直しをさせたりすると、吃音に対して周りが気にしているということが新たなストレスになるので、そこにストレスをかけないほうがいいと思います。ですから、どもっている、吃音があるお子さんに関しては、周りがわかったら、「く、く、く…」と言っているときに、「あ、車だね」というように、周りが言ってあげても悪いことではありません。安心して生活できるような雰囲気をつくっていただくといいと思います。