公益財団法人 母子健康協会 第36回シンポジウム
「乳幼児の育てにくさと対応」
総合討論（28）

あと、4月から小学校に上がるというお子さんで、お母さん、お父さんのご理解がなかなか難しいということ。でも、就学というのは親御さんにとってはポイントです。ですから、年中さんぐらいから、「就学に向けて」というキーワードは親御さんにとっては非常に効果的だと言われています。就学に向けて、園でご家庭と一緒にこういうふうにやっていきましょうと。今のままだと︱今のままということはないのだけど、学校に行ってから本人が困るということは、なるべくクリアしていこうね。そのためにどうしていこうかという話をされると、実は親御さんもその気になってくれるということはすごく多いですね。先生方もご経験されていると思います。

だとすると、先生方のお仕事を増やすようなことになってしまいますが、学校で求められてきているんです。幼保小連携と叫ばれていますけれども、その壁をなくそうと言われていますが、やはり学校での内容と保育所・幼稚園との内容は明らかに大きく差があるわけです。学校で求められるのってこういうことだよね、だから、それに向けて少しずつ上手になっていこうねという話、それは実は、一つの目標に向けて、今のことではなくて未来へ向かって保護者と園とで連携していこうねという話なので、そこだったら乗りますよという親御さんは結構多いです。ですから、そういう就学のことについてのポイントは、ぜひ使っていっていただけるといいなと思います。