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第29回 母子健康協会シンポジウム 親と一緒に子育てを
3.子どもが育つコミュニケーション
東京慈恵会医科大学名誉教授 前川喜平先生



2.会話をする前に


図1 骨X線像 子どもとおとなの比較  さて、会話をする前に知ってほしいこと。例えば、図を見てください。座り方、丸い机か、四角い机か。皆様がお母さんと話すときに、(a)という座り方、(b)という座り方、(c)という座り方、どれが一番好ましい座り方ですか。
 (a)と思う人?(b)と思う人?(c)と思う人?(挙手多数)ピンポ〜ンです。
 では、(c)というところで、部屋の入り口がお母さんの背中にあるのが1です。保育士さんの背中にあるのを2、あるいは、入り口がそれ以外のところにあるのを3としたら、どういう座り方がいいですか。1がいい? お母さんが入り口に座る。あるいは、保育士さんたちが入り口に座るほうがいいですか。どっちが話しやすいですか。あるいは、両方とも奥のほうに相手を座れせるのが正解です。
 座り方も、相手のことをいかに思っているかということの表現なのです。だから、話を聴くときには、なるべく相手を上座に据えたほうがいいのです。それから話を聴くときには、受け入れですから、斜めのほうがいい。これ、ごく当たり前のことです。
 もう一つは、会話をする人の状態によって会話のムードが変わります。ですから、自分の体調管理を心がけましょう。喧嘩した後とか、病気のときには体調が悪いですよね。
 基本は「聴く態度」です。話をいかに聴くかということです。それから、会話がスムーズに行くためには、「こんな話なんですが」とか、確認とか、頷きとか、非言語的なコミュニケーションが重要だということです。




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