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第29回 母子健康協会シンポジウム 親と一緒に子育てを
1.コミュニケーション保育の実践
私塾まきば代表 山田 雅井先生



山田 皆様、こんにちは。理想的かどうかわかりませんけれども、一人ひとりの子どもたちと「ああ、楽しかったね」と向き合い、「あの子はこうだったね」「この子はこうだったね」「明日はこうして見ていってあげようね」ということを、毎日、職員の人たちと話して、最終的にはゲラゲラ笑って一日が終わる毎日を過ごすことができますことは、本当に感謝のことだと思っております。中身に関しては、私もちょっと自信はありませんけれども。(笑)
 大磯(神奈川県)の駅前にあります「エリザベス・サンダース・ホーム」という養護施設を澤田美喜先生が戦後まもなく設立し、その敷地の中にホームの子どもたちのための教育施設である学校法人「聖ステパノ学園」(教会、幼稚園、小学校、中学校)をおつくりになりました。現在は広く外から通学生を受け入れ、きめ細かい教育を行っています。
 私は以前、そこに勤めておりましたが、澤田先生が召された後、外の小さな幼稚園で15年ほど仕事をいたしまして、もう一度、ゆっくり一人ひとりの子どもたちを見ていきたいということで「まきば」という小さな幼稚園をつくりました。休園していた学園内の幼稚園に間借りという形で引っ越してきたのは6年前のことです。小さな幼稚園でも、始めるときにはかなりの葛藤がありました。時代の流れの中で、子どもに変わりはないけれども、ものすごくお母様方の考え方が多様化していることや、自分本位の思いを集団生活の中にぶつけてくるようになった初めの頃だったものですから、そのことを受けとめていかれるかということに非常に悩み、戸惑いを感じたわけです。でも、小さなところで、「ここで育てたい」という方々のために、一緒に育てていけたらいいなと思ってつくりました。そして今年、12年を迎えております。そこで毎日、何に気をつけて過ごしているかということをお伝えして、少しでも皆様のお役に立てたらばと思っております。




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