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第27回 母子健康協会シンポジウム 子どもが育つ保育
1.ふれあいの意味
神奈川県立保健福祉大学教授歯科教授
東京慈恵会医科大学名誉教授 前川 喜平



母子相互作用とアタッチメントの形成

 スイッチオンされますと、普通のお母さんは、自分の赤ちゃんだ、かわいい、育てなくてはならないという感情が起こります。赤ちゃんが泣いたときに、わからないけど世話をするわけです。そうすると、何だかわからないけどやっているうちに、赤ちゃんが心地よくなって泣き止み寝て、再び不快になって泣く、この繰り返しですよね。これらの動作が反復することによって、赤ちゃんのほうは、自分が守られている、安心だ、この人は信頼できるという人に対する信頼感と、母親に対して情愛の絆、アタッチメントが形成されるわけです。
 ふれあいによってスイッチオンされると、赤ちゃんが可愛くなり、赤ちゃんが声を出すとお母さんが応えて、笑うと笑い返す、お互いのやり取りやふれあいによってお母さんはお母さんらしく、赤ちゃんは赤ちゃんらしく育っていくのです。お互いのやり取りによってお互いにそれらしく育つのを、「母子相互作用」呼ばれています。ふれあいによる母子相互作用によって、子どもの心が育つのに最も重要なアタッチメント(愛着)が形成されます。



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