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子育ては皆で楽しく
NPO日本子育てアドバイザー協会 理事長
国際医療福祉大学 客員教授 熱海病院小児科

木下敏子



日本子育てアドバイザー協会の成り立ち


 変わりつつある社会と子育て現場の変化を様々な立場で実感していた4人の女性(ベビーシッターを養成するもの、幼児教育に携わっているもの、児童相談所のカウンセラー、医師で臨床心理士の資格をもつ筆者)が、子育てをサポートする必要性を痛感し、このような現状をどうにかしたいと考えました。そして平成14年、NPO法人日本子育てアドバイザー協会を設立したのです。
 始めにしたことは、「何よりも先ず母親の悩みや不安を聴くこと」と考えて、とりあえず母親を支える人を育成することでした。以前、母親を支えてきた世の中のシステム、例えば祖父母や親類との付き合い、地域コミュニティといったものは、今やほとんど崩壊し、多くの母親は孤立し不安の中で育児をしています。
  そのような母親の悩みを聞いてあげるには、子育てに必要な知識がある人、プライバシーにかかわることなので守秘義務を守れる人を養成しなければいけないと考えました。乳幼児期の成長発達のことも分かり、思春期の子ども達の気持ちも理解し、母親はもちろん父親の気持ちも分かる人であり、その上に、幅広い知識とカウンセリング技法をよく知っていて、上手に母親の話を聴いてあげられる人、必要があればアドバイスもできる人を養成するプログラムをつくりました。それが子育てアドバイザー養成講座です。
  そしてその講座を修了して認定テストに合格した人に「子育てアドバイザー」という資格を与え、両親などの子育て相談にのれるようにしたのです。




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