2012年 富士スプリントカップ レポート

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予選6位:雨の予選で 6番グリッドを獲得
決勝13位:今シーズン最後のレースは 13位でフィニッシュ
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● 予選 6位

【佐藤琢磨のコメント】

「とてもチャレンジングでしたが、雨の中、楽しんで予選を戦うことができました。
1台ずつがアタックするスペシャルステージ方式の予選では、セッションの最初、中ほど、終盤でコンディションは一定ではなかったようですね。
アタックの順番はランキングの逆順だったので、(スポット参戦の)僕は早めの順番でした。雨の富士で フォーミュラ・ニッポンを走らせるのは今日が初めてでしたが、前回の菅生での経験が生きましたね。
ただし、雨の菅生ではフリープラクティスのときからバランスに問題を抱えていましたが、 決勝までに大きく改善できたので、今回もその点を相当意識してエンジニアと作業を進めてきました。
6番手という結果はベストではありませんが、決して悪い結果だったとも思いません。
これまで、チームとしていろいろと取り組んできた新しいことが、ここにきていい形で結果に結びつけられるようになったのはよかったと思います。
明日は今日と違ってドライになりそうなので、予選がウェットだったことは、決勝を面白くするひとつの要因になるかもしれませんね。 明日のレースが本当に楽しみです」

●決勝 14位

【佐藤琢磨のコメント】

「今日は3列目からのスタートで、しかも晴天に恵まれたので、自分としてもかなり 期待してレースに臨みました。 スタートダッシュは悪くなく、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラらと3ワイドになって1コーナーに進入していきました。
僕はいちばん外側からアプローチし、少なくとも1台はここでオーバーテイクするつもりでしたが、 内側の2台が出口で突如外側にはらんできたために僕は行き場を失い、大きく順位を落とす結果となりました。
その後はハンドリングのバランスに苦しめられる展開となります。
ドライコンディションだった金曜日のフリー走行で、ハンドリングをよくするために試したことがいくつかありましたが、この方向性でセッティングを進めたところ、予想外にスタビリティが悪くなってしまい、コーナーの進入や出口では十分にブレーキもスロットルも踏めない状態となってしまいました。
フォーミュラ・ニッポンの マシーンは、セッティングのスイートスポットが 本当に 狭いと 改めて 思い知らされました。
スタビリティが低下した影響でずるずると順位を落とし、最終的には13位でフィニッシュすることになったので、大きく我慢を強いられるレースとなりました。
ただし、こんなにたくさんのファンの方々が集まってくださる富士スプリントカップは、本当に素晴らしいイベントだと思いました。
また、チーム無限の皆さんとレースに挑戦したこの数戦は、チャレンジングな部分もありましたが、とても建設的で楽しいものでした。
力強くサポートしてくれました多くの方々に感謝しています。
この3レースで得られたデータが、今後のチーム無限の活躍に生かされることを期待しています」


※「2012年 JAFグランプリ SUPER GT & フォーミュラ・ニッポン 富士スプリントカップ」は、
2012年11月16日〜18日、静岡県 富士スピードウェイで開催されました。

 

2012年 フォーミュラ・ニッポン 第7戦 (鈴鹿) レポート

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フォーミュラ・ニッポン第7戦 鈴鹿
6年ぶりに挑む“鈴鹿”
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佐藤琢磨の「シーズンエンド・ツアー」はまだ終わらない。
今回はフォーミュラ・ニッポンの 最終戦として、 F1時代に 数々の偉業を成し遂げた 鈴鹿でのレースに 挑むことになったのだ。

琢磨が チーム無限とともにレースを戦うのはこれが2度目となるが、残念ながら今回、チームは スイフト・ホンダのパフォーマンスを 十分に引き出せたとはいえなかった。
このため、シーズン唯一のダブルヘッダー・レースとして開催された本大会では、レース2での10位が琢磨のベストリザルトとなった。

「チーム無限は 鈴鹿の予選でいつも強いことがわかっていました」と琢磨。
「ただし、ロングランに関してはもう少しセッティングを煮詰める必要がありました。 菅生で最初のレースを戦った後、僕たちは充実した内容のテクニカル・ミーティングを行っており、レースに向けてはバランスが良好で安定したペースで走れるセッティングにトライすることになっていました」

「僕自身は、鈴鹿に戻ってこれらることを本当に楽しみにしていました。 2006年に最後に日本GPを戦って以来、エキジビションレースやデモランは何度か行なったことがありますが、やはり、本物のレースで得られる興奮は何物にも代えがたいものです」

「土曜日の午前中に行なわれたフリープラクティスは、いかにも秋の鈴鹿という天候に恵まれました。
気温は低くて 青空に覆われ、速いラップタイムを刻むには 絶好のコンディションです。
ただし、予選前には 1時間のプラクティスしかなかったので、新しい考え方のセットアップを僕が試し、チームメイトである山本尚貴選手がいつも鈴鹿で使っているセットアップからエクストラのスピードを手に入れる方針を立てました。 山本選手は、2011年の開幕戦でポールポジションを獲得したほか、今年の開幕戦でもQ2でトップタイムをマークしています。 つまり、彼が鈴鹿で速いのはわかっていたのですが、そんな彼も 今週末は 少し苦しんでいたようです」

予選では、ふたりのドライバーはそれぞれ異なったセッティングを試した。
今回、レース1のグリッドは Q1の結果で、そして レース2のグリッドは これに Q2や Q3の 結果も加えて決定される。 Q1で 9番手となった琢磨は レース1に 9番グリッドからスタートするが、Q2では 11番手に終わり、 トップ8だけが進出できる Q3には 出走できなかった。

「セットアップ作業は素晴らしいチャレンジでしたが、予選までに 満足のいく状態に仕上げるには時間不足でした。 また、驚くほどあっという間にコースコンディションが変化したため、Q2では良好なバランスではありませんでした。 それでも、僕は予選アタックを 楽しみました。
燃料を少なくし、ニュータイアを履いて 鈴鹿を走るなんて、本当に 久しぶりのことでした!
それに、フォーミュラ・ニッポンのマシーンは 本当にすごいと思いました。 なにしろ、今回のポールタイムは、僕がかつて乗った スーパー・アグリから それほど離されていないのですから!」

琢磨は、チーム無限が 決勝までに 良好なバランスを 見つけ出したことは 「ハッピーで満足」 だったと語っている。 「 フォーミュラ・ニッポンの セッティング方法は、通常のレーシングカーとは違っています。
たとえば、ひどいアンダーステアだったとしたら、フロント・サスペンションを 軟らかくするなどの 対応をとるのが 一般的ですが、このマシーンでは それがそのまま 通用するわけではありません。
エアロダイナミクスの影響が とても大きく、しかも 最後の煮つめの部分では 本当にデリケートな調整が 必要となるのです。 そうした作業は とても楽しいのですが、たくさんのテストが 必要となるのも事実です 」

琢磨たちが しっかりとした仕事をしたことは、レース1で 琢磨が トップ 6 のファステストラップを 記録したことで証明された。 残念ながら、琢磨は スタートでエンジンをストールさせてしまう。
なにしろ 3ペダルのマシーンで スタンディングスタートを試みるのは 2001年以来のことだったのだ(前回の菅生は雨のためローリングスタートとされた)。
「僕が操った F1はどれも ハンドクラッチと 2ペダルの組み合わせだったので、足でクラッチペダルを操作して 停止状態からスタートするのは F3 時代以来のことでした。
これを エクスキューズにするつもりはありませんが、冷えたタイアを履いて ピットレーンで スタートの練習をしたときには ひどいホイールスピンを起こしてしまいました。
このことがあったので、僕はスタートであまりスロットルペダルを踏み込まなかったのですが、おかげでエンジンがストールしてしまいました。
2001年6月にブランズハッチで開かれたF3レース以来のことでしたね!(苦笑)」

「僕は コースマーシャルに押されて スタートを切りました。 20ラップのレースでは、どんなふうにタイアデグラデーションとラップタイムの低下が起き、バランスがシフトしていくかが確認でき、とても興味深かく思いました。 タイアの状態がいい 最初の10ラップは ペースもよくて コンペティティブでしたが、後半は ひどい オーバーステアとなり、とても苦しみました」

2レース目で 見事にスタートを決めた琢磨は、10位 完走を 果たした。
「途中で ピットストップを行なうこのレースでは、最後までバランスのいい セッティングと することを 目標に置きました。 古いタイアで 臨んだ 最初のスティントでは ラップタイムは 安定していましたが、大きく タイムを ロスしてしまいました。
けれども、ピットストップ以降は コンペティティブなペースを刻めるようになりました。
他のドライバーたちと比べて安定したペースで走り続けることができ、最終的には前方の集団に追いつきました。 スピードが よりコンスタントになったことは、チーム無限にとって 歓迎すべきことでした。
今後は、全体的なスピードを上げる作業に 取り組めばいいからです」

「鈴鹿のレースを心から楽しみました。また、この週末の目標としていたことも、いくつか達成できました。
それと、たくさんのファンと 会えたことが 嬉しかったですね。
サーキットのパドックなどでも たくさんの イベントが開かれ、みなさん とても楽しんでくれた様子だったので、素晴らしい 週末になりました」

2週間後には、琢磨の2012年シーズンの最後を飾る レース・イベントが開催される。 チーム無限の フォーミュラ・ニッポン・マシーンを 駆り、ノンチャンピオンシップの 富士スプリントカップに 参戦するのだ。
「これも 大人気のイベントです」 と琢磨。
「日本で行なわれている ふたつの トップカテゴリーである フォーミュラ・ニッポンと スーパーGTを 一度に楽しめるイベントは、この富士スプリントカップしか ありません。
ここでは、短時間のプラクティス、1周だけの予選、そして100kmのレースが行なわれるので、あまりたくさん走ることはできません。 けれども、たくさんの観客が訪れる このイベントに 参加できることを、本当に 楽しみにしているところです!」


※「2012年 フォーミュラ・ニッポン 第7戦」は
2012年11月3日〜4日、三重県 鈴鹿サーキットで 開催されました。

 

2012年 フォーミュラ・ニッポン 第6戦 (SUGO) レポート

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予選14位 : SUGO初走行で 14番グリッドを確保
決勝9位 : 波乱のウェットレースを 9位で完走
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■予選14位(Time 1’08”476)

日本凱旋レースで、乗り慣れない車を順調にセットアップして臨んだ予選。
0.02秒差で Q2進出こそならなかったものの、スポーツランドSUGO 初体験とは思えない走りを披露し、 14番グリッドを確保した。

■決勝9位(68Laps)

下位グリッドからの スタートにもかかわらず、 ベテランらしい走りで 安定したラップタイムを刻み 順位を上げ続けた。
途中のピット作業では、チームとの連携でタイミングよく作業をおこない コース復帰後にはひとつ順位を上げるなど、ピットの機を読む世界選手権での経験を披露した。
レース終盤にはポイント圏内の順位を走行していたが、前方で接触した2台の車両の1台がスピン。
濡れた路面を佐藤琢磨選手のレーシングライン上まで滑ってきてしまう。
危機回避のために やむなく瞬時に グラベルエリアを走行して 車両ダメージを防いだが、 代償として順位を下げ フォーミュラ・ニッポン 初ポイントの機会を逸することとなってしまった。

【佐藤琢磨のコメント】

最後のリスタートでは、前を走るライバルをオーバーテイクできると思っていましたが、最終コーナーでは黄色の信号がまだ点滅となっていたので、少しマージンを保って走っていたところ再スタートとなり、1つポジションを落とす結果となりました。
さらに、その直後には上位陣でアクシデントがあり、コース上でスピンしたマシンが僕のほうに向かって動いたため、コースの外に出てこれを避けることになりました。
結果的には悔しいレースとなりましたが、予選を含め、本当に小さなところで思うような成績を残せなかったように思います。
ただし、今回のレースで 貴重なデータも収集できたので、 次の鈴鹿大会では 思いっきり レースを戦うつもりです。


※「2012年 フォーミュラ・ニッポン 第6戦」は
2012年9月22日〜23日、宮城県 スポーツランドSUGOで 開催されました。

 

2012年 インディカー 第14戦 レポート

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予選19位:赤旗の影響を受け、予選グループの10位に終わる
決勝21位:一時はレースをリードしながら燃圧の問題でリタイア
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■予選19位(Time 01:18.9672 Speed 108.729mph)

午前中のフリープラクティスで4番手タイムを記録し、予選でも上位進出が期待されていた佐藤琢磨は、アタック開始前にセッションが赤旗中断となって終了したため、予選グループの10位、総合の19位とされた。
なお、琢磨は前戦でエンジン交換を行なっているので今回は10グリッド・ダウンのペナルティを科せられ、明日の決勝には23番グリッドからスタートすることになる。

【佐藤琢磨のコメント】

「とてもフラストレーションのつのる予選セッションとなりました。
今朝のプラクティス・セッションでは大きな手応えを掴んでいました。最初は雨が降っていましたが、最後の数周はドライとなった関係で、昨日とは違って素晴らしいフィーリングが得られました。
状況は大きく改善され、バランスにも満足できたので、予選を楽しみにしていました。ウォーミングアップを行なっているとき、僕は他のドライバーの半周ほど後方を走っていました。僕が2周目のなかほどを走行していたとき、他のドライバーはアタックを終えましたが、まだ僕はウォームアップしているこの段階で赤旗が提示されました。アタックするチャンスさえ得られなかったことは、悔しくて仕方ありません。
ただし、いいペースが取り戻せたことについては、とてもポジティブに受け止めています。
できれば、朝のウォームアップでさらに進化を果たし、午後のレースを力強く戦いたいと思います」


■決勝21位(50Laps)

コース上の一部で雨が降っていることを考慮に入れた戦略でこのレースに臨んだ佐藤琢磨は、まず5位まで躍進。続いて24〜35周目には首位を走行した。
ところが、75周のレースの50周を走りきったところで燃圧のトラブルが発生。このためリタイアに追い込まれ、21位とされた。

【佐藤琢磨のコメント】

「シケインの影響でスタートは難しいものとなりました。グリッドの後方からスタートした僕は、シケインの手前のターン12付近を走行しているときにグリーンランプが点灯しました。
数周走った時点ではオーバーテイクが難しく、この段階でひとまず膠着状態に陥ります。
ところが、その後は天候が大きく僕に味方してくれました。雨が降り始めたので、僕はもちろんニヤリとしました。とはいえ、それは不思議な空模様でした。メインストレートはダンプ・コンディションというよりもかなり濡れているのに、バックストレートはドライだったのです。
それでも、僕たちは当初のプログラムに従って走行を続けました。コンディションは難しいもので、多くのドライバーがウェットタイアへの交換を行いましたが、僕たちはあくまでもスリックタイアで走行を続けたおかげで大きくジャンプアップし、5番手に浮上しました。
さらにリスタートでもポジションを上げ、首位に立ちます。その後も順調にトップを走行していましたが、ここでトラブルが発生してしまいます。
おそらく、燃圧のトラブルだったと思います。エンジンは咳き込むようになり、パワーが落ち込んでしまったのです。特にリスタートではパワーがまるでなくなってしまったかのような症状となり、たくさんのドライバーに抜かれてしまいました。
リスタートは毎回困難なもので、おそらくエンジン・レスポンスの影響でギア・チェンジも難しくなっていました。
最終的にリタイアしなければならなくなったのは、ひどく残念でした。
メカニックたちの働き振りは素晴らしく、週末の間に2度エンジン交換を行うハードワークをこなしてくれました。このような作業により、驚くほどコンペティティブにレースを戦えたことは、僕にとって大きな誇りです。
したがって、いい結果が得られなかったことは本当に残念でした」

 

2012年 インディカー 第13戦 レポート

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予選24位:エンジン交換のペナルティで26番グリッドからスタート
決勝27位:エンジン・トラブルによりリタイア
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● 予選(Time 01:19.2821 Speed 108.297 mph)

佐藤琢磨は1分19秒2821(108.297mph。約173.3km/h)を記録し、24番手となった。
ただし、エンジン交換を行なったために10グリッド・ダウンのペナルティが科せられ、明日の決勝レースには26番グリッドから挑むことになった。トップはウィル・パワー(1分17秒2707/111.116mph。約177.8km/h)だった。

【佐藤琢磨のコメント】

「今日もタフな1日でした。バランス、スピード、そしてグリップレベルを向上させるのに本当に苦労しています。これまでたくさんのことを試し、昨晩はセットアップのフィロソフィーを見直すなど、解決策を求めてハードに働いています。
僕たちは進歩し、トップとの差も縮まっていますが、その歩幅はまだまだ小さく、十分とはいえません。
2回のプラクティス、そして1回の公式予選でセットアップまで変更しました。
もう一度すべてのデータを見直し、ベストの状態を引き出す必要があります。できれば、明日のウォームアップまでにより快適なバランスとスピードを見つけ出し、いいレースを戦えることを期待しています。(エンジン交換のペナルティについては)結果的にスタートするポジションがあまり変わらなかったことが残念です」


● 決勝27位(2 Laps)

佐藤琢磨は2周を走行したところでエンジン・トラブルが発生し、リタイアに終わった。

【佐藤琢磨のコメント】

「難しい週末でした。良好なバランスを求めてチームは懸命に働いてくれました。週末を通じて、いくつかの部分では満足のいく進化を果たしましたが、自分たちの望むスピードが手に入ることはついになく、最終的にはエンジン・トラブルが発生し、とても短いレースとなりました。
今朝のウォームアップでセットアップ変更を行ったところ、ポジティブな感触を得ていたので、この結果はとても残念です。次のレースがボルチモアで開かれるのを楽しみにしています。今年は市街地コースでコンペティティブだったので、ボルチモアでもきっと力強くレースを戦えるはずです」

 

2012年 インディカー 第12戦 レポート

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予選18位:僅差でQ2進出を逃し、18番手で予選を通過
決勝13位:粘りの走行で、13位完走
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予選(Time 01:06.4404 Speed 121.853 mph)

佐藤琢磨はグループ2のラウンド1で1分06秒4404(122.347mph。約195.8㎞/h)を記録して18番手となった。
トップはウィル・パワーの1分05秒6474(123.825mph。約198.1㎞/h)。

【佐藤琢磨のコメント】

「これまでの2年間でいい結果を残し、とても好きなサーキットだったので、予選で好成績を得られなかったのは残念です。予選で次のステージに進出するのに必要なスピードを手に入れられなかったことを残念に思っています。
ミドオハイオではいつもそうですが、今日もとてもコンぺティティブな戦いが繰り広げられました。
僕たちはマシーンを煮詰め、プラクティスから大きな進歩を果たしました。本当に驚くくらいラップタイムは速くなりましたが、それでも次のステージに進むには不十分でした。
あとコンマ2、3秒でQ2に進出できるところでしたが、いずれにせよ、もう少しマシーンを速くしなければいけません。予選とプラクティスで学んだ経験を生かし、明日に向けて引き続き作業を行っていく予定です」


■決勝13位(85 Laps)

他の多くのドライバーが2ストップ作戦を選ぶなか、17番グリッドからスタートした琢磨は3ストップ作戦を選択。フルコーションが一度もでないままレースは進行し、琢磨は13位でチェッカードフラッグを受けた。

【佐藤琢磨のコメント】

「タフなレースでした。僕たちにとっては大切な週末で、スタッフ全員、懸命に働きましたが、残念ながら自分たちに必要なスピードを手に入れることはできませんでした。
スティントの最初はバランスが良好でした。けれども、スウィートスポットはあまりに狭いように感じられました。このため、スティントの中ほどではまだ状況がよくても、最終的にはグリップを失ってしまいました。
コース上で何人かをオーバーテイクするいっぽうで、何人かに抜かれてしまいました。最終的にはいくつか順位を上げられましたが、それで十分とはいえませんでした。
いまは、ソノマでテストを行い、ロードコース・コンフィギュレーションの理解が深まることを期待しているところです」

 

2012年 インディカー 第11戦 レポート

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予選4位:今季最高位の3番グリッドを獲得
決勝3位:2位表彰台を達成
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■予選4位 (Time 01:17.5526 Speed 103.238 mph)

佐藤琢磨は1分17秒5526(103.238mph。約165.2km/h)を記録し、4位となった。
ただし、予選1位となったライアン・ハンター-レイ(1分17秒2338/103.664mph。約165.9km/h)がペナルティにより10グリッド・ダウンとなったため、琢磨は明日のエドモントン・インディに3番グリッドからスタートすることになった。
予選第4位という結果、そして3番グリッドからのスタートは、いずれも琢磨にとって今季最高の成績である。

【佐藤琢磨のコメント】

「本当に楽しい予選でした。また、チームにとって素晴らしい結果となりました。
スタッフはみんなで力をあわせて最高の仕事をしてくれました。難しいレースがいくつか続きましたが、トップ6に帰ってこられたことを心から喜んでいます。とてもいいクォリファイ・セッションになりました。
プラクティスの段階で、マシーンのバランスについては最高に満足していましたが、そこからさらに進化させ、ラウンド1では素晴らしいパフォーマンスを発揮できました。
(ファステストタイムを記録した)ラウンド2でも何の問題もなく、ラウンド3はウェットになればいいと期待していました。けれども、ラウンド3はややトリッキーな状況となりました。一部のドライバーは、フルウェットのセットアップにドライタイア(スリックタイア)を装着しました。ほかの一部のドライバーは、おそらくドライとウェットの中間的なセットアップを選びました。
また、僕を含む数名のドライバーは、天気予報を信じて早めにコースインしましたが、ポールシッターとなったドライバーを含む数名はコースインを遅らせました。でも、これには少しギャンブル的な側面があったと思います。いずれにせよ、予選4位という結果はチームの素晴らしい働きぶりで成し遂げたものです。また、2列目のイン側という、このサーキットでは絶好のポジションからスタートできることも本当に嬉しく思います。
オープニングラップでは恐ろしくタイトに感じられるターン1の混乱を避けるには最高の場所です。前方のグリッドであればクリーンなスタートを切れる可能性が高いので、これは本当に嬉しいことです。
レースがウェットになろうとドライになろうと、僕たちはコンペティティブなはずです。今季最高のグリッドからスタートすることが、これまでで今季最高の成績に結びつくことを期待しています」


■決勝2位 (75Laps)

3番グリッドからスタートした佐藤琢磨は、オープニングラップを4番手で終えたものの、すぐにライアン・ブリスコーをパスすると、3番のポジションを守ったまま26周目に最初のピットストップを行なった。
ここでは、このレースのウィナーとなるエリオ・カストロネヴェスにパスされたものの、36周目にダリオ・フランキッティを攻略して3番手に浮上。52周目に行なった最後のピットストップではアレックス・タグリアーニをパスしただけでなく、この時点で3.2秒だったカストロネヴェスとの差を0.5秒と縮めて75周のレースを走りきった。
2位入賞は、3年前にインディカー・シリーズ参戦を果たして以来、琢磨にとって最高の成績である。

【佐藤琢磨のコメント】

「素晴らしいリザルトでした。チームのためにもとても嬉しいことだし、彼らが今日、成し遂げてくれたことを誇りに思います。
とはいえ、簡単なレースではありませんでした。タグリアーニが素晴らしいスタートを決めたため、僕は4番手となりましたが、ヘアピンでライアン(・ブリスコー)をオーバーテイクしてまずは3番手に落ち着きました。
これはとてもよかったと思います。最初とふたつめのスティントはとにかく燃料をセーブしつつ、そのなかでできるだけ速く走りました。
僕たちは自分たちの思うどおりのレースをしていました。ダリオとのバトルも最高でした。彼が全力でプッシュし、マシーンをスライドさせながら走っているのがわかりました。スライドしているのが見えたのです。そこで、チャンスを捉えて彼をパスしましたが、これも最高の気分でした。
最後のスティントは非常にエキサイティングでした。最初は(アレックス・)タグリアーニと、続いてエリオとバトルをしました。エリオをオーバーテイクするチャンスを見つけ出そうとして、僕は全神経を集中させ、できることすべてを行なって走り続けましたが、残念ながらチャンスはやってきませんでした。
“プッシュ・トゥ・パス”に関して言えば、エリオのほうが少し長めに使える時間があることを知っていました。僕が少しずつ使ったところ、最後の数周はエリオが必ずこれに反応するとともに、ストレートでも毎回使っていました。彼に追いつくのはとても難しい状況でした。一度、彼とかなり接近しましたが、追い抜きを仕掛けるには不十分な距離でした。
5月以降、少し難しいレースが続いていましたが、これで力強く復活することができ、さらに前進できたので、続く4戦に向けては慎重に作業を進めていくことで、エキサイティングなレースにしたいと思っています。
今日の2位には、本当に喜んでいます」

 

2012年 インディカー 第10戦 レポート

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予選11位:ペナルティで予選11位に
決勝9位: 序盤4番手まで順位を上げたが、9位で完走
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■予選11位(Time 59.8197 Speed 105.617mph)

佐藤琢磨は59秒8197(105.617mph。約169.0km/h)を記録し、8番手につけたが、ペナルティを科せられてふたつのファステストラップが抹消されたため、予選11位となった。
ただし、上位の2台にエンジン関連のペナルティが科せられた影響で、琢磨は9番グリッドからスタートする。

【佐藤琢磨のコメント】

「全般的にいっていい1日で、クォリファイ・セッションも上手くいきましたが、残念なことにとても厳しいペナルティを受けてしまいました。
もちろん、僕は誰かの邪魔をしたいなんて思っていません。ターン1でラインが膨らんだところにはたくさんのマーブルが出ていました。僕はマーシャルからの許可を得てコースに復帰しました。
遠くのほうはよく見えませんでした。速いスピードでやってくるマシーンは1台も見当たりませんでした。僕は誰かの邪魔をしないようにできるだけのことをしましたが、残念ながらペナルティを受けてしまったのです。
今日は自分たちで決めた走行プログラムに従って作業を進め、進歩を果たしました。
今季、これまでもそうだったように、僕たちはウェットコンディションでとても強力です。プラクティス・セッションの終盤にコースが乾き始めたとき、相対的に少しスピードが伸び悩みましたが、予選では再び力強く戦うことができました。結果的に9番グリッドからスタートできるのは、全員の素晴らしい働きがあったからです。
トロントでのドライビングは楽しく、今季、市街地コースではベストの予選結果を得ることができました。できれば、明日のウォームアップで多くのことを学んでから決勝に臨みたいと思います。
長いストレートの後に続くターン3は、このコースでもっともハードなブレーキングを使うところで、絶好のパッシングポイントとなるでしょう。ここでは6速から1速までダウンシフトします。不可能なことは何もありませんが、その他の場所でパッシングするのは難しいでしょう」


■決勝9位(85Laps)

9番グリッドからスタートした佐藤琢磨は、1回目のピットストップ直前には4番手まで順位を上げたものの、オルタナティブタイアで臨んだ長めの第2スティント中に次第に順位を落とし、一時は15番手となった。
けれども、レース終盤に数台が関係するアクシデントがあったため、琢磨は最終的に9位完走を果たした。
琢磨は今回を含めトロントのレースには3度出場したが、これが過去最高の成績となった

【佐藤琢磨のコメント】

「タフなレースでした。僕たちはスタートでプライマリータイアを選び、これで順位を守り抜こうと考えましたが、結果的には、よりパフォーマンスの高いオルタナティブタイアを選んだ他の数名に抜かされてしまいました。
やがてペースは落ち着きましたが、驚くべきことに、今回はレース前半にほとんどイエローとなりませんでした。すべてのマシーンがターン1やターン3になだれ込む様子を見るのは良かったのですが、他のドライバー
とはやや異なる戦略を選んでいたため、少し早めにピットストップを行い、オルタナティブタイアを装着しました。これで長めのスティントを走行する予定でしたが、不運にもここでバランスに関する問題が起き、ラップタイムが伸び悩んで他のドライバーに抜かされたのは残念でした。
これについては原因を究明しないといけませんが、それとともに今回はブレーキにも小さな問題があったので、これも順位を落とす一因となりました。
タフなレースで結果的にトップ10フィニッシュを果たせたのは悪くなかったと思いますが、僕はもう少し上のポジションを狙っていました。いずれにせよ、チームは全員いい仕事をしてくれたと思います」

 

2012年 インディカー 第9戦 レポート

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予選24位:ヒートレース1を8位で終え、24番グリッドから臨む
決勝12位:様々なトラブルを乗りこえて完走
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■予選24位(Time 00:09:19.2112 Speed 172.657mph)

アイオワ・コーン・インディ225の予選に相当するヒートレースが実施された。
これはプラクティス2の結果により、25名の全ドライバーを1)上位8名、2)9位以下で奇数順位、3)10位以下で偶数順位の3つのグループにわけるとともに、それぞれヒートレースと呼ばれる予選レースを行ない、トップ8のスターテインググリッドを1)の結果、9位以下の奇数順位グリッドを2)の結果、10位以下の偶数順位グリッドを3)の結果で決めるというもの。
琢磨はプラクティス2で24位だったため、3)のドライバーに分類され、ヒートレース1の結果に従って24番グリッドからのスタートが決まった。

【佐藤琢磨のコメント】

「今日は楽な1日ではありませんでした。セッションやプラクティスは大変難しい状況でした。
チーム内部では好ましい進歩がありましたが、もっともっとスピードが必要です。ここからさらに速くするのは容易ではありませんが、間違いなく僕たちは前進していくでしょう。
今晩はすべてのデータを集めて、明日に備えることにします。今回のようなスプリントレースを行なうことは、マシーンを理解するうえで役に立ちました」


■決勝12位(247Laps)

24番グリッドからスタートした佐藤琢磨は12位でフィニッシュした。

【佐藤琢磨のコメント】

「僕たちは懸命に戦いましたが、とても困難な1日となりました。スタッフが全力で働き、この週末の難しい状況を立て直してくれました。
僕たちにはスピードが不足していました。なんとかしてスピードを手に入れようとした結果、いくぶん前進しましたが、やはりレースはとても困難なものとなりました。僕たちは順位を守るのが精一杯で、いままで戦ったなかでもっともハードなレースのひとつとなりました。
ロードコースや市街地コースでのレースに戻ることを楽しみにしつつ、カナダに向かうことにします」

 

2012年 インディカー 第8戦 レポート

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予選14位:14位でミルウォーキーの予選を通過
決勝20位:13番手を走行中にアクシデントでリタイアに終わる
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■予選14位(Time 00:44.2146 Speed 165.285mph)

佐藤琢磨は2ラップの平均速度で165.285mph(約264.5㎞/h)を記録して14位につけた。

【佐藤琢磨のコメント】

「今日はとてもタフでチャレンジングな1日でした。僕はこのコース、そしてハードにドライビングするところが好きです。僕たちはここでのテストに参加することができず、今日のプラクティスだけで予定していたプログラムをすべて消化することはできませんでした。
もっと時間が必要です。マシーンは煮詰めが不十分で、予選に向けて行ったセッティングは狙った速度域に対して少し攻めすぎていたらしく、軽いオーバーステアが出ていました。
僕たちは14位となりましたが、ペナルティのため後方からスタートしなければいけません。セッションを通じて順調に進歩し、今晩はこれまで得られたいい部分をすべてまとめる作業を行い、決勝に向けて強力なマシーンに仕上げたいと思います。
とはいえ、このコンフィギュレーションでオーバーテイクするのは難しいでしょう。レースでの戦略はリードラップに留まることが中心で、できるだけ早い段階で順位を上げていきたいと考えています。
これはチャレンジングなことです。強力なレースカーと万全な戦略により、上位争いに加われることを期待しています」


■決勝20位(107Laps)

24番グリッドからスタートした佐藤琢磨は一時10番手まで浮上したものの、225周のレースの108周目にクラッシュし、リタイアに終わった。

【佐藤琢磨のコメント】

「決勝ではいいスタートが切れました。数周でレースが落ち着くとひとつずつ順位を上げていきました。
前を誰も走っていないときのペースは良好で、首位に追いかけていきました。ピットストップも悪くありませんでした。少し時間がかかって順位を落としましたが、そこからレースを再開できそうに思えました。
リスタート後は何度かサイド・バイ・サイドになり、そのうちのひとりにジェイムズ・ジェイクスがいましたが、彼は周回遅れでした。僕と彼は、ターン4からメインストレート、さらにターン1までサイド・バイ・サイドになっていましたが、イン側にいる僕には行き場がありませんでした。
僕はそこに留まろうとしましたが、コースのインサイドはひどく滑りやすい状態でした。そこでマシーンがスライドし始め、スペースを使い切ってしまったのです。僕たちは完走したいと思っていました。本当に残念です」

 

2012年 インディカー 第7戦 レポート

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予選10位:今季最高位の10番グリッドを獲得
決勝22位:6番手を走行中にリタイア
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■予選10位(Time 00:48.9085 Speed 214.196mph)

2ラップの平均で214.196mph(約342.7km/h)を記録し、今季最高位となる10番グリッドを獲得した。

【佐藤琢磨のコメント】

「今日は思いがけない1日となりました。ここではインディ500とは異なるエアロパッケージを用いたほか、テキサスを走るのは今季初のことでした。
最初に1時間のセッションが行われましたが、ここでやらなければならないことはたくさんありました。クルマは期待したほど乗りやすい状態ではありませんでしたが、プラクティスで良好なデータを収集できたので、これをもとにして予選に備えました。
状況を考えれば、今日の予選結果には満足すべきなのでしょう。トップ10からスタートできるのは嬉しいことです。決勝のセットアップは予選用とは大きく異なるので、次のプラクティスセッションではこれに取り組むことになります」


■決勝22位(63Laps)

昨日の予選で今季最高位の10位を手に入れた佐藤琢磨は、その後、エンジン交換を行ったために10グリッド・ダウンのペナルティを科せられてしまう。
この結果、本日、テキサス・モーター・スピードウェイで行われたファイアストン550の決勝レースに20番グリッドからスタート。ここで琢磨は目覚ましいドライビングを披露し、6番手まで浮上したものの、レースカーのトラクションが失われたためにウォールと接触し、リタイアに追い込まれた。

【佐藤琢磨のコメント】

「エキサイティングでとてもチャレンジングなレースでした。僕たちは力強いスタートを決め、いくつか順位を上げましたが、その後はレースの流れも落ち着き、ひとつずつポジションを上げていくこととなりました。
今日はどのドライバーもレスダウンフォースで走ったので、誰かを追いかけるのは難しく、どのコーナーでも必ずスロットルを戻さなければいけませんでしたが、おかげでとてもチャレンジングで素晴らしいレースとなりました。ピットストップも上手くいき、ここでも順位を上げることに成功します。
メカニックたちの働きぶりは最高でした。リスタートでも好ダッシュを決めて順位をいくつか上げ、すべて順調のように思えました。けれども、続いてピットストップを行ってからはマシーンがとてもナーバスに感じられ、ターン2の出口で突然リアのグリップが抜けてコントロールを失い、ここでレースを終えることになりました。
とても悔しく、非常に残念でした。僕たちはまたしても素晴らしいパフォーマンスを示すことができたので、次のレースでは上位フィニッシュを果たしたいと思います」

 

2012年 インディカー 第6戦 レポート

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予選12位:今季最高の12番グリッドを獲得
決勝20位:6位を走行中にリタイア
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■予選12位(Time 01:11.8122 Speed 103.771mph)

琢磨にとって今季最高のグリッドポジションである12番グリッドを獲得。

【佐藤琢磨のコメント】

「困難な1日でした。今朝のプラクティスでは、昨日からクルマのバランスが改善されていることを確認しましたが、タイムシート上の結果でいえば、自分たちが期待している成績からはかけ離れていました。
その後、セッティングを変更し、ファイアストーンのオルタネート・タイアを装着すると挙動は改善されたので、予選ではこれまで以上に思いっきりアタックできました。
依然としてやるべき仕事はたくさん残っていますが、これは今季最高の予選結果で、第2セグメントにも進出できたので、僕たちは喜ぶべきなのでしょう。
いずれにせよ、これからデータを見直し、明日の決勝までにマシーンの改善を図るつもりです。このコースではオーバーテイクが難しいものの、順位を上げられるように戦略面でも努力をすることになります。ここでは簡単にマシーンのコントロールを失ってしまうので、集中力を保つことがとても大切になります」


■決勝20位(38Laps)

11番グリッドからスタートした佐藤琢磨は6番手まで追い上げていた39ラップ目にウォールと接触し、リタイアに追い込まれた。

【佐藤琢磨のコメント】

「コース幅がとても狭く、ひどく混乱したスタートとなりました。前も横も後ろも完全にふさがれた状況でした。
けれども、僕はターン1とターン2を無事に通過し、順位を上げました。その後はリズムに乗ってドライブし、順位も落ち着きました。
僕たちは作戦を変更して早めにピットストップを行ない、早めにコースに復帰することにしました。トラフィックに巻き込まれずに走行できるうえ、新しいタイアに交換できることがその狙いでした。
クルマのバランスは僕好みではなく、とてもドライブしにくいものでした。とても難しいコースで、クルマを落ち着かせるのにひどく苦労しました。ターン6とターン11のコースコンディションは特に難しくなっていました。そしてターン12の高い縁石に乗り上げたとき、ステアリングにものすごいキックバックが起こり、これでグリップを失ってレースを終えることになりました。
こんな形でレースを終えるとは思ってもいませんでした。今回はとても難しい週末となりましたが、テキサスではまた力強いレースをお見せしたいと願っています」

 

2012年 インディカー 第5戦(インディ500) 決勝レポート

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佐藤琢磨 すべてを賭けた最終ラップ
第5戦インディ500
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結果的にインディ500には勝てなかったが、ダリオ・フランキッティとの間に起きた最終周のアクシデントで佐藤琢磨が貫いた姿勢は、今後、熱狂的なファンを生み出すことになるだろう。
その粘り強く、恐れを知らないドライビングにより、琢磨は19番グリッドからスタートしながら、あと少しでIZODインディカー・シリーズで優勝するという劇的なストーリーを紡ぎ出したのである。


公式な記録には、琢磨が17位でフィニッシュしたと記されるだろうが、実際にレースを見たら、そう記憶する者はいないはず。そのかわり、彼らは琢磨とレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの素晴らしいパフォーマンスをいつまでも覚えていることだろう。


琢磨にとっても、そしてフランキッティにとってさえ、レースがこんな結末に終わるとは思ってもいなかったに違いない。予選で、新しいダラーラDW12シャシーからより優れたパフォーマンスを引き出していたのはシボレーであり、ホンダ勢は劣勢に立たされていた。彼らが、レースまでに多くの作業をこなさなければいけないのは明らかだった。


「ただし、天候の点では恵まれていました」と琢磨。「過去2年間は、雨が降り始めて走行が中断になる日が必ずありました。ニューカーが投入された今年は、4月に半日だけ行なわれたテストでセッティングの基本的な方向性を見つけ出し、イベントが始まった週の前半ではより細かい作業、つまり車高やエアロマップなどに取り組み、自分たちのパフォーマンスにはおおむね満足していました。
僕たちはまずまずコンペティティブだったので、早々とダウンフォースを削り始め、予選に向けた準備を進めていきました。
ファストフライデイ直前のプラクティスでは、予選のための作業に取り組んでいましたが、アンドレッティやペンスキーは協力してレースに向けたシミュレーション走行を行なっていました」


「そしてファストフライデイがやってきたのですが、ここではまったく予想もしていなかったことが起きました。
シボレー勢は総攻撃を開始すると、ものすごい勢いでスピードを上げ始めたのです。
これには本当に驚きました。僕たちはメカニカル・セットアップに全力で取り組むと同時に、ドラッグを削減する努力をしました。
通常、予選ではグリップの限界までトリミング(ダウンフォースを削ること)しますが、今回はマキシマムトリミング、つまりこれ以上ドラッグを減らすことが物理的にできない状態まで来ていました。あれが予選でできる最大限の結果だったのです」


ホンダ勢に囲まれた7列目のインサイドというスターティンググリッドは悪くなかったが、総合順位でいえば決して満足のできる結果ではない。
そこで、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングは、1時間のセッションが1回だけ行なわれるレース直前のカーブデイに向けてセッティングを再検討することになった。「コンペティターと同じ程度のストレートスピードを手に入れるにはリアウィングを2〜3度ほど寝かせなければいけませんでした。
それとともに、レースセットに関係する数多くのパラメーターを見直すことにしました。それはとてもチャレンジングな作業でしたが、エンジニアのジェリー・ヒューズはとても良い仕事をしてくれました。
トラフィック内でのクルマのハンドリングはかなり進歩しましたが、見直すべき部分もあり、完全に自信が持てるまでにはなりませんでした」


そこで琢磨は慎重にレースのスタートを切った。最初の8ラップは19位もしくは20位で走行し、そこから徐々に順位を上げていったのだ。
14周目に最初のイエローが出たときには16位まで浮上。これでピットストップが始まると14位となった。
ここから琢磨の快走が始まる。レース距離の1/4が終わったばかりの50ラップ、グリーン中にドライバーたちがピットストップを行なうと5位へとジャンプアップしたのである。


「序盤は、あらゆるリスクを避けて慎重にレースを進めていました。けれども、その後はゆっくりと、でも確実に順位を上げていきました。ダラーラDW12はスリップストリームが強烈に効きます。
だから、自分の目の前を18台が走っていると、本当にものすごいことになります。僕はかなり多くのダウンフォースをつけてスタートしていたので、トラフィックのなかでも安定して順位を上げていくことができましたが、ピットストップで調整を加えると、さらに自信が得られるようになりました。
そこで少しずつアタックしていったのです。とにかく、マシーンのフィーリングは良好でした。この時点では、僕たちはとても強力なパッケージを手にしていましたが、レース後半には問題を抱えることもわかっていました。
僕たちのようなダウンフォース・レベルでは、単独に近い走行になったときドラッグが大きすぎてあまりいい結果を得られないと思われたからです」


続いて琢磨はフランキッティ、ライアン・ブリスコー、トニー・カナーン、ジェイムズ・ヒンチクリフらとバトルし、3番手から5番手につけていた。
そしてレースの折り返し地点直前にイエローが出されたとき、琢磨とトップのマルコ・アンドレッティは他の多くのトップランナーたちとともにピットインし、そしてコースに復帰していった。
これで一旦は12番手となったが、集団のなかに埋もれたアンドレッティを尻目に、琢磨は目を見張るパッシングを繰り返して1ラップほどの間に6番手まで返り咲いたのである。


ここから琢磨は徐々に順位を上げていくと、ジャスティン・ウィルソン、グレアム・レイホールらをオーバーテイクし、118周目には2番手へと躍進する。
そして首位のスコット・ディクソンがピットに入ると、琢磨はついにトップに立ったのだ! この数周後に琢磨はピットストップを行なったものの、その後も上位グループに留まり、順調に周回を重ねていった。


残り47周でリスタートとなったとき、ターン3の進入でフランキッティに抜かれた琢磨は、続いてディクソンにも先行されてしまう。
この後、連続してコーションとなるなかで、琢磨は次第に順位を落としていった。その最後のリスタートでは、ライアン・ブリスコーの後ろでスロットルを戻す羽目に陥り、あっという間にウィルソンとヒンチクリフに抜かれて7番手に後退する。これでレース終盤に琢磨がすべき仕事が増えたことは間違いない。なにしろ、残りは6周しかないのだから……。


「リアウィングの設定は2回変えましたが、いままでレース中にしたことがなかったので、いい経験となりました。いっぽうで、メカニカルグリップが完璧とは言いがたかったため、最後のスティントではクルマはかなりニュートラルになっていました」


「今年は1列縦隊となってリスタートするスタイルに戻ったので、自分でコントロールできる幅は広がりましたが、スピードウェイではギア比が分散しているので、完璧なタイミングでダッシュしなければいけません。
2度か3度、自分なりに試してみましたが、最後からひとつ手前のリスタートではTKが6番手からトップに躍り出るジャンプアップを成功させました。あまりにもそれは上手くいったので、思わず笑ってしまったほどです。
けれど、これで僕の闘争本能にも火がつきました。さて、自分にも同じことができるだろうか?」


「最後のリスタートで成功し、僕は7番手から4番手に浮上。それからTKをパスし、199ラップ目の1コーナーではスコットも追い抜きました。ダリオと僕の一騎打ちがファイナルラップ物語になることは分かっていました。
そして、勝利に向かって自分が勝負に出ることも!
ターン3からターン4にかけては本当に全力を尽くし、マシーンはスライドしていましたがダリオのすぐ後方まで接近することに成功しました。そしてスリップストリームに入り、ついにストレートエンドでそのインサイドに飛び込むことに成功したのです!
ターンインが始まる直前にサイド・バイ・サイドとなっていました。けれども、ダリオは同じ方向にステアリングを切り続け、僕はホワイトラインまで押し出されました。これで本当に難しい状況に追い込まれたのです」


「インサイドに飛び込んだときは、これでもう勝負は決まったと思っていました。タイトではあったけど、オーバーテイクは決まった!と確信しました。
ダリオと僕の間隔は全く残っていなかったので、もしも車体の半分ほどの幅でも僕に残しておいてくれたら、もしくはホワイトラインを尊重してくれれば、このままサイド・バイ・サイドで問題なく通過できるのにと期待せざるを得ませんでした。けれども、そうはなりませんでした。僕のリアタイアはスライドを始めて……」


「もしもあと1周あったら、あのときは仕掛けていなかったかもしれません。けれども、あとターン4つ分しか残されていなかったなら、ましてや、ターン2の出口で風に煽られるためにターン3でのアタックが極めて困難だとわかっていたら、あそこでいくしかないのです。あのターン1は唯一のチャンスであり、僕は勝つ為にアタックしました」


「結果は僕たちが期待していたこととは異なりましたが、まったく信じられないような1日でしたし、本当に特別なインディ500というレースを僕は心の底から満喫しました。
チームの奮闘についても誇りに思っています。僕たちのチームは決していちばん裕福なわけではありませんが、とてつもなくコンペティティブで、メカニックたちは傑出したパフォーマンスを発揮してくれました。
チームのメンバー、スポンサー、そして僕を応援してくれたすべてのファンに心からお礼を申し上げます」


けれども、その余韻に長く浸っている余裕はない。今週末に行なわれるデトロイト・ベルアイルのレースを皮切りに、インディカー・シリーズは1年のなかでもっとも忙しい時期を迎えるからだ。
「インディはとてもエキサイティングで、とてもポジティブで、観衆から多くの声援をもらい、レイホール・レターマン・ラニガ・レーシングのことを誇りに思っています。
彼らは本当に素晴らしい働きをしてくれました。勝てなかったことは本当に悔しいけれど、これからもアタックし続けます!」

 

2012年 インディカー 第5戦(インディ500) 予選レポート

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佐藤琢磨、インディ500の予選初日を19位で終える
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インディアナポリス・モーター・スピードウェイで行なわれたインディ500の予選初日(ポールデイ)において、佐藤琢磨は4ラップの平均速度で223.392mph(約357.4km/h)を記録し、19位となった。
トップはライアン・ブリスコー(226.484mph/約362.4km/h)。明日は予選2日目としてバンプデイが行なわれるが、すでに19位で予選を通過している琢磨の順位には影響がないと予想される。

【佐藤琢磨のコメント】

「今日の予選には少し不満が残ります。1週間を通じてスピードを示し、予選トリムでも速く走れると期待していました。昨日のファスト・フライデイでハイブーストを試し、今朝はレースカーのハンドリングも改善されていましたが、残念ながら、予選では純粋にスピードが不足していました。
けれども、予選初日に記録した成績に、僕たちは満足すべきなのでしょう。マシーンのバランスにはまずまず満足しています。もう少し上の順位で予選を通過できなかったことが残念です。
ここからもう1度レースモードに戻り、明日とカーブデイにはレースセットを煮詰めることになります。レースで強力なパッケージが手に入ることを期待しています」

 

2012年 インディカー 第4戦 レポート

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決勝 3位 : ついに手にした表彰台
インディカー・シリーズ キャリア最上位の 3位でフィニッシュを果たす
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サンパウロ市街地コースで開催されたサンパウロ・インディ300に挑んだ佐藤琢磨は、インディカー・シリーズでキャリア最上位となる3位フィニッシュを果たした。

琢磨は25番グリッドからスタートすると、オープニングラップで4台をパスしたものの、最初のピットストップでピットレーンでの速度違反を犯し、順位を落としてしまう。しかし、次にフルコーションとなったとき、この影響は帳消しとなる。

その後、リスタートでダリオ・フランキッティを含む数台がスピンを喫したため、琢磨は19番手から11番手へとジャンプアップ。2度目のピットストップを終えたとき、琢磨は16番手でコースに復帰し、その後も再び順位を上げていった。

75周のレースの54周目、最後のピットストップをグリーン中に行なった直前には2番手まで浮上したが、作業後は12番手へと後退。ただし、他のドライバーがピットストップを行なうなどした結果、琢磨はまたも順位を上げていった。

残り7ラップで行なわれたリスタートでは、ターン1でダリオ・フランキッティとエリオ・カストロネヴェスをパスして3番手に浮上。いっぽう、琢磨の後方では多重クラッシュが発生したため、この日、最後のコーションとなった。71周目にグリーンが提示されると、琢磨は順位を守りきってフィニッシュ。インディカー・シリーズでキャリア最上位となる3位入賞を果たした。

インディカー・シリーズに参戦して3年目を迎えた琢磨は、今季RLLに移籍。開幕3レースのうち2戦で首位に立ったものの、セントピーターズバーグとバーバーではメカニカル・トラブルのためにリタイア。そしてロングビーチでは、他のドライバーの不用意な接触により3位フィニッシュのチャンスを失っていた。これで83ポイントを得た琢磨は、シリーズ・ランキングで16位から7位へと躍進した。

【佐藤琢磨のコメント】

「3位でフィニッシュできて最高の気分です。最後尾からスタートしたレースで、たくさんのことが起きました。順位を上げていくには懸命に戦わなければいけませんでした。特にレース前半は、オーバーテイクに限らずストラテジーに従うだけでもハードで、1度はピットレーンで速度違反を犯してペナルティを受けたこともありましたが、それでも徐々に順位を上げていきました。1台ずつ抜いていったときは本当にエキサイティングでした。

最後はリスタートのおかげで順位を上げられました。このときは言葉ではいい表せないくらい興奮しました。
リスタートはいつでも大きなチャンスとなりうるものですが、決まったプランはないので、ブレーキをかけるまではどういう結果になるかわかりません。

僕の前でエリオとダリオが横並びになっていたとき、ふたりを抜かすのは難しいと考えていましたが、彼らが思ったよりも早くブレーキングを始めたので、もしかするとこれはインサイドに飛び込んでいけるかもしれないと思いました。僕にはコーナーをクリアできる自信があったので、ものすごくエキサイティングでした。
今回は難しい週末となりましたが、最終的に結果が得られてほっとしています。チームに3位の成績を持ち帰ると同時に、今季初めてチェッカードフラッグを受けることができました。本当に最高の1日でした」

【ジェリー・ヒューズ(レースエンジニア)のコメント】

「最後まで絶対に諦めない戦い方は、いかにも琢磨らしいものです。ターン1に進入したときは、本当に限界ギリギリの走りでしたが、それでも琢磨はあくまでもフェアプレイに徹しました。昨日の予選でエンジン・トラブルが起きた影響で25番手からのスタートとなっていたので、今日のレースはとても難しい状況に追い込まれると同時に、順位を上げるにはいくぶんかの幸運も必要でした。琢磨は慎重にレースを戦いましたが、ピットレーンでの速度違反により26番手となり、チームは最初からすべてやり直すこととなりました。後方グリッドからスタートして3位でフィニッシュできたことは、我々のマシーンがコンペティティブで、琢磨が慎重にレースを戦ったことを物語っています。我々が選んだのは常識的な3ストップ作戦でしたが、イエローに助けられ、まずはレースで完走するという目標を達成できたうえに、表彰台にも上ることができました」

 

2012年 インディカー 第3戦 レポート

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予選13位:6番グリッドから決勝レースに挑む
決勝8位:16ラップをリードするも、もらい事故で終わる
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■予選:13位(Time 01:09.9000 Avg Speed 101.356mph)

ルールで禁止されたエンジン交換を行なったチームにペナルティが科せられた結果、琢磨は6番グリッドから決勝に挑むことが決まった。

【佐藤琢磨のコメント】

「予選のラウンド2に進出できなかったのは残念でした。予選が始まったとき、路面はとても滑りやすく、僕はウォールに軽く接触してトーリンクを曲げてしまいました。セッションの時間が限られていたのでそのまま走り続け、ラップタイムを更新しましたが、ラウンド2進出はなりませんでした。
僕たちは今日のデータを見直し、明日の決勝に向けていいパッケージを作り上げたいと思います。
レース中にトラブルが起きなければいい結果が得られるでしょう」


■決勝8位(84Laps)

16ラップにわたって首位を走行し、3番手でファイナルラップを迎えたが、ハンター-レイが琢磨に接触。この「避けられたはずの事故」により、琢磨は8位でレースを終えた。

【佐藤琢磨のコメント】

「今季はまだチェッカードフラッグを見ていません。今日はスタート直後からとてもエキサイティングなレースとなりました。ファイアストーンのプライマリータイアでスタートしたところ、オルタネートタイアでスタートしたドライバーに囲まれてとても苦しい思いをしましたが、なんとか順位を守って走り続けました。
リスタートではオーバーテイクに成功して順位を上げたほか、オルタネートタイアを履いたときには懸命になってドライビングし、ウィル・パワーなどを抜いてトップに立ちました。
最後のスティントでは燃費走行を強いられたほか、ファイナルラップではライアン・ハンター-レイにより順位を失いました。彼のオーバーテイクは思慮に欠けていたと思います。彼は最後の数コーナーでチャンスを得たので、こんな風にレースを終えたことは残念でなりません。
いずれにせよ、今回も僕たちは好パフォーマンスを示すことができたので、この勢いを保ってブラジルに向かうつもりです」

 

2012年 インディカー 第2戦 レポート

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予選16位:トラフィックに妨げられてラウンド2進出ならず
決勝24位:メカニカル・トラブルでリタイアに終わる
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予選16番手からスタートした佐藤琢磨は、序盤にオーバーテイクを重ねてトップ10までポジションをアップ。
しかしレースが折り返し点を越えたあとの53周目、突然パワーを失い、残念ながらリタイアに終わった。

■予選:15位(Total Time 01:10.6111 Avg Speed 117.262mph)

【佐藤琢磨のコメント】

「霧のためにセッションがキャンセルされ、昨日より行なった変更の影響を確認できなかったため、予選は厳しいものになりました。
今日はレーシングスピードで走ることなく、いきなり予選に臨みましたが、ファイアストーンのレッド・オルタネート・タイアはグリップ力が高いもののライフは短く、このためアタックは2周で終えなければいけませんでした。ところが、僕がコースインしてスピードを上げているとき、最初のラップでトラフィックに引っかかってしまい、どうにもできませんでした。
マシーンのバランスが素晴らしいとは言えませんでしたが、ラウンド2には進出できたはずだったので、オーバーテイクが難しいこのコースで上位グリッドが得られなかったことはとても残念です。
レースではタイアマネージメントがとても重要になると思われるので、明日のウォームアップではレッドタイアとプライマリーのブラックタイアの違いを見極めることが非常に重要になると思います」


■決勝24位(52Laps)

【佐藤琢磨のコメント】

「僕たちはまずまずのスタートを切りました。ふたつのコーナーないし3つのコーナーをサイド・バイ・サイドでクリアするのはいつでも心躍るものです。僕はいくつか順位を上げ、その後、レースは膠着状態となりました。
最初のピットストップでファイアストーンのプライマリー・タイアを装着してから、僕たちはマシーンのバランスに苦しめられるようになります。次のスティントに向けてファイアストーンのオルタネート・タイヤに履き替えるとハンドリングは大幅に好転し、ライバルを次々とオーバーテイクできました。そうして徐々に順位を取り戻していきましたが、あるとき、突然パワーを失ってしまったのです。
2戦連続でメカニカル・トラブルに見舞われたのは残念でしたが、今週末もポジティブな収穫がありました。
次戦のロングビーチでは再びコンペティティブになり、しっかりと完走できることを期待しています」

 

2012年 インディカー 第1戦 レポート

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予選15位:惜しくも第2ラウンドに進めず
決勝22位:2度首位に立つもメカニカル・トラブルでリタイア
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2012年 インディカー 開幕戦 セントピーターズバーグの決勝レースを14番グリッドからスタートした佐藤琢磨は、レースのスタートと、序盤のアクシデントで出されたフルコースコーションの後のリスタート、その両方で3台ずつを抜き去り上位を走行。レース中盤には11周にわたってトップを快走し、上位フィニッシュは確実なレース展開となっていた。
ところが、3回目のピットストップを終えたところで突然ギアシフトができなくなり、ピットでのリタイアを余儀なくされた。

■予選:15位(Total Time 01:02.6015 Avg Speed 103.512mph)

【佐藤琢磨のコメント】

「今朝のプラクティスではハンドリングを向上させる道筋が見つかり前進を果たしましたが、結果的に予選のラウンド2に進むことができず、残念でした。新しいレーシングパッケージで戦うことになる決勝は興味深いものになると思います。
今晩はデータを見直し、決勝に向けて何ができるかを考えることになるでしょう。明日のウォームアップでは、その成果が現れているはずです」


■決勝22位(73Laps)

【佐藤琢磨のコメント】

「エキサイティングなレースでした。まず、レイホール・レターマン・ラニガンのインディカー復帰に関われたことが嬉しいですね。また、プラクティスでは苦しんでいただけに、今日のような展開は想像もできませんでした。けれども、今日のウォームアップでは大きな前進を果たしました。このときは路面の一部が湿った状態だったので、どのくらいよくなったかは確認できませんでしたが、それでもいい感触は掴めました。
不安はありませんでした。トップに立つまでバトルを繰り広げるなど、今日のレースを心から楽しみました。リスタートのたびにオーバーテイクがあり、メカたちは素晴らしい働きをし、そして戦略も良かったと思います。
最後にメカニカル・トラブルが起きてしまい、懸命に働いたことの成果が得られなかったことはとても残念です。それにしても、今後に期待の持てるレースでした」

 
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