初期むし歯の再結晶化を促す POs-Ca(リン酸化オリゴ糖カルシウム)初期むし歯の再結晶化を促す POs-Ca(リン酸化オリゴ糖カルシウム)

  • POs-Ca®の研究
  • 検証・実験レポート
  • 歯科治療の動向

リン酸化オリゴ糖カルシウム(POs-Ca)は、水溶性カルシウム素材開発にこだわって生まれた独自素材だ。その特長は、使用用途・使用量に制限のない食品素材であることや、非常に水に溶けやすいこと。

リン酸化オリゴ糖カルシウムの水溶性

[世界で特許を取得]

物質特許取得
世界7カ国
●アメリカ ●デンマーク ●ドイツ ●イギリス ●オランダ ●フランス ●日本
(2015年期間終了)
用途特許取得(抗う蝕用途)
世界9カ国
●ドイツ ●スペイン ●フランス ●イギリス ●イタリア ●オランダ ●中国 ●韓国 ●アメリカ

リン酸化オリゴ糖カルシウムを配合して、歯の再結晶化を実証した、
世界で唯一のガム

この独自素材を活かした商品として、初期むし歯の再石灰化・再結晶化を促進するガム「ポスカ」が開発された。歯の表層を覆うエナメル質は主にカルシウムからなっている。そのカルシウムはとても硬いが、酸には弱い。食事後の口腔内は糖の分解によって酸がつくられる。その酸がエナメル質のカルシウムを溶かしてしまうのだ。この状態が続くと、「初期むし歯(初期う蝕)」と呼ばれる、歯の表面に穴は空いていないが、エナメル質がスカスカになった状態になる。

一方で、食事を済ませた後は、初期むし歯の状態までカルシウムが失われていても、唾液中にカルシウムとリン酸が足りていれば、失われたカルシウムが元に戻る(再石灰化)。ヒトの口内では食事のたびに歯からカルシウムが失われ、その後再石灰化で元に戻すことが日常的に繰り返されて、健康な歯が保たれている。しかし、唾液のカルシウムは再石灰化に最適な量ではない。そのため、歯磨きを怠るなどしてカルシウムが失われるほうに少しバランスが傾くと、唾液のカルシウムだけでは、もとの歯の状態に戻すには不十分となる。

そこでグリコは歯にカルシウムを速やかに届けてくれる、水溶性に富むリン酸化オリゴ糖カルシウム(POs-Ca)を配合したガム「ポスカ」を開発。このガムを噛むと唾液中にPOs-Ca成分が溶け出し、再石灰化の力を高めてくれる。そしてグリコはカルシウムが失われてもろくなった初期むし歯部分を、元の歯と同じ結晶構造に戻す(再結晶化)ことも確認した。この歯のミクロな構造まで回復していることを実証したガムは、世界で「ポスカ」だけだ。

[ガムの機能実証レベル] “第3世代ガム” を生む素材POs-Ca

  • 第1世代

    キシリトール、マルチトールなどの代替甘味料を使用し、むし歯の原因となる酸をつくらせないガム。

    シュガーレス
  • 第2世代

    むし歯の原因の酸を産出しないとともに、すでに酸でカルシウムが失われた歯の再石灰化をPOs-Caが促進して、元の状態に戻すガム。

    シュガーレス
    再石灰化
  • 第3世代

    さらに優れた再石灰化促進が実現し、歯の結晶構造を回復(再結晶化)するガム。また、フッ素を配合したガム(歯科医専用)も開発。

    シュガーレス
    再石灰化
    再結晶化

日本が世界に誇る大型放射光施設「SPring-8」で実証実験を実施

POs-Ca成分を配合したガムを噛んでカルシウムが浸透した歯が再結晶化することを実証するために、世界最大の放射光施設「SPring-8」を使用した実証実験も行われている。この施設は、宇宙事業開発やITの最先端技術を研究する世界最大の放射光施設で、宇宙探査機・はやぶさが持ち帰った宇宙の超微粒子を分析した施設だ。POs-Ca成分を配合したガムの再結晶化の効用は、この最先端施設で実証された。

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