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5.スポーツ性貧血|5-1.スポーツ性貧血とは

赤血球について

体の中の至るところの細胞は酸素を必要としていますが、赤血球が肺で酸素を受け取り、各細胞まで運搬しています。

  • 赤血球の寿命は120日で、毎日約1%が作り替えられています。
  • 赤血球の約99%はヘモグロビンです。
  • ヘモグロビンは鉄とたんぱく質で構成されています。

体内の鉄量について

  • 体内の鉄貯蔵量は2〜5gです。
  • 体内の鉄はヘモグロビンとして60〜70%、肝臓・脾臓・骨髄中の貯蔵鉄として20〜30%を蓄えています。
  • 健常者における1日の鉄損失量は、尿、汗、皮膚からおよそ1mgです。女性の場合の月経血としての損失量は0.5mg/日になります。

スポーツ性貧血とは

  • 運動によって血中の赤血球の数またはヘモグロビン濃度が低下した状態です。
  • 女性は男性に比べて3倍の高頻度で発症し、特に新体操や陸上長距離などのハードなスポーツに多く現れます。

■貧血の種類と内容表

貧血の種類

内 容

1.鉄欠乏性貧血 鉄を中心とした赤血球を合成する材料が不足している場合に起こる貧血
2.溶血性貧血 赤血球が足の裏の衝撃などで変化して、壊れ易くなって起こる貧血
3.希釈性貧血 循環血漿量の増加によって起こる見かけの貧血

スポーツ性貧血の診断

  • 血中ヘモグロビン量として、男性 13.8g/㎗以下,女性 12g/㎗未満をスポーツ性貧血の目安としています。
  • その他に、赤血球数、血清鉄、血清フェリチン、鉄結合能などが目安として用いられます。

スポーツ性貧血の予防方法

  • 赤血球の主材料となる鉄の補給をする。
    (月経のある一般女性で10.5〜13.5mg/日の摂取が推奨されています)
  • 鉄分は食品によって吸収率が異なるので、吸収性のよい動物性食品から補給する。
  • 赤血球の合成を助けるタンパク質、ビタミンB6・B12、葉酸、セレンなどを補給する。
  • 赤血球膜の過酸化予防として、ビタミンC・E、ポリフェノールなどの抗酸化剤を補給する。

各食品の鉄吸収率図

各食品の鉄吸収率図 グラフ

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