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3.高度分岐環状デキストリンについて|3-1.高度分岐環状デキストリンとは

江崎グリコの研究から誕生した「高度分岐環状デキストリン」とは

デンプンはジャガイモやとうもろこしなどの植物中に含まれるもので、非常にたくさんのブドウ糖が結合したものです。デキストリンとは、デンプンの一部の結合を加水分解することにより、大きさを小さくしたものです。 高度分岐環状デキストリンは、弊社の持つ酵素技術で独自に作り出したデキストリンで、構造が環状であり、たくさん枝分かれしていることから、英語ではHighly Branched Cyclic Dextrin (HBCD)やCyclic Cluster Dextrin (CCD)、Cluster Dextrin(クラスターデキストリン)などと呼んでいます。なお、CCDとクラスターデキストリンは江崎グリコの登録商標です。これ以降の説明では高度分岐環状デキストリンをCCDと略して記載します。

CCDの特徴

①体内の消化酵素により、容易に消化される
②他のデキストリンに比べて、分子量分布が狭い(大きさが揃っている)
③水への溶解性が高く、冷水にもよく溶ける
④安定性がよく、老化しにくく、粘性が低い
⑤高分子であり、分子量が揃っているため、ほとんど浸透圧を発生しない
⑥雑味や甘みがほとんどなく、デンプンに由来する粉臭がない

CCDの製造方法

CCDの製造方法
CCDは、コーンスターチに、ブランチングエンザイムという酵素を作用させて製造します。私たちの選択した酵素は、アミロペクチンのクラスター構造の継ぎ目に作用し、環状化を行いながら分解します。そのためCCDは、デンプンの基本的な構造単位であるクラスター構造を、ほぼそのまま保持していると考えられます。

各種デキストリンの分子量分布比較

各種デキストリンの分子量分布比較 グラフ
CCDは、他のデキストリンと比較して、狭い分子量分布を有します。これは、「構造および製造方法」で示したようにブランチングエンザイムの高い特異性によると考えられます。CCDは高分子でありながら、分子量分布が狭く、安定性が高いという優れた性質を有しています。

CCDの応用研究

イラスト溶解性が高く低粘度であることや、高分子であり(平均分子量が40万)、グルコースや低分子のデキストリンを含まないことから、水に溶かした際の浸透圧が低いという特性を持っています。従って、CCDは低浸透圧の高エネルギー飲料を作ることができる糖質になります。
低浸透圧の飲料(ハイポトニック飲料)は、体液と等脹(体液と同じ浸透圧)のアイソトニック飲料に比べて、胃からの排出速度が速いことから、運動時に水分と糖質を速やかに補給することの出来るスポーツドリンクにCCDを活用することが考えられました。

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