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“食べて健康をめざす”の思想から生まれた

健康長寿をめざして、いつまでも、おいしく食べ、楽しく生きる!

高齢化社会の到来とともに、糖尿病や高脂血症などに代表される生活習慣病患者の増加が予測されている。増え続ける高齢者医療費の公的負担の課題も相まって、医療界もしだいに「罹患後に治療する医療」から「病気を予防する医療」へのシフトチェンジが進みつつある。

そうした観点からも、いま食品メーカーが担うべきミッションとは何なのか?次代の健康づくりのあり方を考えた結果設立された機関が健康科学研究所だ。

“病気になったから食べられない”では、哀しい。
“病気にならないために食べたいものを我慢する”では、苦しい。
“いつまでも、おいしく食べ、楽しく生きる”。

おいしいものを積極的に食べること自体が健康につながる、そんな機能性食品づくりをリードする研究機関、それが健康科学研究所だ。

口腔・消化管の健康を守る

食べたものからでしか、カラダはつくられない。
研究領域は、口腔から腸管までの消化管の健康。

よく食べ、よく消化すること、それ自体が健康につながる。この思想のもと、現在、健康科学研究所では、「口腔・消化管の健康を守る」の研究を行っている。

ヒトに必要な栄養成分は、すべて口から入り、胃や小腸や大腸で消化吸収されて体になる。栄養価が高くバランスの良い食事が大切なのはもちろんだが、肝心の歯や消化器官が衰えたり十分機能を果たさなければ、どんなに栄養価が高い食事も効果はない。お口やおなかを守ることは、自身の健康を守ることに直結する。

いま、健康科学研究所での研究結果がフィードバックされた商品が、次々と発売され始めている。歯の再石灰化・再結晶化を促す特定保健用食品「POs-Ca(ポスカ)」は、健康科学研究所で研究開発した新素材「リン酸化オリゴ糖カルシウム (POs-Ca)」をベースとした商品だ。あるいは、生きて腸まで届き、おなかで増えるグリコ独自の「ビフィズス菌BifiX」入りヨーグルトは、グリコグループで管理する約1万株もの乳酸菌・ビフィズス菌株がなければ生まれなかった。

また、これらの研究と老化防止・若々しさや美しさを維持するための研究などは、切っても切れない同一線上にある。それがゆえに、ここを起点に研究を進めていけば、未知の広がりを持った素材に出会えたり、思わぬ広がりをもった商品へと発展していく可能性も十分に秘めているのだ。

糖の研究のフロンティアチーム

生理機能に影響する糖の研究と、酵素技術を用いた新素材開発の“フロンティアチーム”

健康科学研究所の設立は2007年。その後、2009年には生物化学研究所と統合して体制を強化した。食品を構成する三大栄養素 「糖質」「たんぱく質」「脂質」 についての研究を進め、なかでも食品の味や人の生理機能に対して大きな影響を与える糖質の研究や、酵素技術を用いた新素材開発に注力している。

健康科学研究所が開発したおもな新素材商品

健康科学研究所の「Only one 新素材」は、「Only one 酵素」の開発から始まる。

健康科学研究所が、リン酸化オリゴ糖カルシウムをはじめとした画期的新素材を次々と作ることができるのはなぜか?そこには一つの理由がある。

上の表からもわかるとおり、原料自体は澱粉などの一般的な原料にすぎない。それでも新素材を生み出すことができる理由は、酵素にある。

何かしらの素材を作るには、原料を加工するための酵素が必要になるが、その酵素自体も同時に新たに作れば、新素材を作り出すチャンスも増える。それだけ新素材が生まれる可能性が高まるのだ。「Only one 新素材」は、「Only one 酵素」の開発から始まる。

この新しい酵素を生み出すノウハウ、創業以来の長年にわたり、糖の研究で培ってきた健康科学研究所ならではの実力といえる。

健康科学研究所の独創的な研究は、「15%ルール」から生まれる!

世界の多くの国で特許を取得しているリン酸化オリゴ糖カルシウムの生成過程は、大まかには下記のような流れになっている。

馬鈴薯澱粉からのリン酸化オリゴ糖カルシウムの製造方法

ここで注目したいのは、リン酸化オリゴ糖カルシウムは、果糖ブトウ糖液を作る途中段階から派生して生成されている点だ。

甘み成分の果糖ブトウ糖液は、馬鈴薯澱粉を液化→糖化→精製して作られる。従来は、精製を経て残った糖化液が利用されることはなかった。健康科学研究所はこの「未利用画分」に着目した。実はその中に、口腔ケアの次代を担う新成分・リン酸化オリゴ糖カルシウムという「宝」が隠れていたことになる。

プロジェクトの担当チームは、この「未利用画分」に感じるものがあった。「コレだけ栄養価の高いものの中には、きっと何かが残っているはずだ」。その「何か」を抽出するための方法開発の研究に取組み、果たしてリン酸化オリゴ糖カルシウムの開発に成功した。

健康科学研究所の研究員は、85%の“やらなければならない仕事”をこなしながらも、残り15%の部分では常に、“取組んでみたい研究テーマ”を持っている。その15%の中にこそ、次のビジネスにつながるシーズがある。健康科学研究所の強さの源泉は、その15%に対して最大の敬意を持っていること、そしてそれを研究員の一人ひとりが楽しんでいることなのである。