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このころは、50軒余りあったキャラメル業者が10余軒に減少、前途は決して容易な状況ではありませんでした。そんな中、あえて販売に乗り出すには、いくらグリコーゲンを利用した栄養菓子といっても、他社製品にはない特長が必要です。創意と工夫のすえ、製品化のめどがついたところで利一が取り組んだのが、他社よりも目立つ、名称とパッケージ、商標(トレードマーク)でした。
名称は、グリコーゲンにちなみ、簡潔で覚えやすい「グリコ」に決定。箱は目立つ赤、それも品のよさと食欲をそそる色を追求し、あの特長ある赤い箱が誕生しました。
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さて、商標をどうするか。考えごとをする時、利一は、家の近くの神社へよく行きました。ある日、境内でかけっこをしている子どもが両手をあげてゴールインする姿が目に飛び込みました。
「これだ!」―ゴールインする子どもは元気はつらつ、遊びはスポーツに通じ、それは健康への近道です。商標はゴールインマークと決まりました。利一は小学校の生徒たちに候補のマークを見てもらい、ゴールインマークに人気があることを確かめています。今でいうマーケティングリサーチまで行ったのです。 |
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