こんにちは、平岩理緒です。
この春、チョコブログを卒業させていただくにあたり、今後のチョコブログを引き継いでいただくパティシエールの杉本都香咲(すぎもと つかさ)さんとの対談を連載でお届けしています。
杉本さんは、製菓専門学校の教職も務められた方で、現在は、東京・吉祥寺でお菓子教室「メ・ザンファン・カプリシュー」を主宰なさっています。
前回は、杉本さんのお教室の様子や、今年のバレンタインで教えられたチョコレートのお菓子などについて、お話して参りました。
引き続き、チョコレートを扱うポイント、チョコレートを使ったお菓子作りのコツについて、より詳しく話を進めて参りましょう。
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平岩:
チョコレートって、よく「テンパリング」が難しそう、と
敬遠してしまう方が多いですよね。
杉本さんのお教室では、どんなふうに教えていらっしゃるんですか?
テンパリングできたかどうかを確かめるのに、「カード」の端っこに
チョコレートを浸して、固まるかどうか確かめる、というやり方が
ありますが・・。
杉本:
私の教室では、ただチョコレートを溶かしただけで、テンパリング
をしていない物と、テンパリングをした物とを、両方カードに
つけて、比較してチェックしてもらいます。
平岩:
固まるかどうかを待つんですか?
杉本:
いえ、そのまま冷蔵してしまいます。それを手でさわると、
テンパリングができていない方は、さーっと溶けてしまいます。
きちんとできている方は、簡単には溶けませんね。
平岩:
そうなんですか。さーっと溶けるんだ・・。
テンパリングにも、フレーク法、水冷法、マーブル法など、
様々なやり方がありますよね。
杉本:
うちはフレーク法を基本にしています。
平岩:
フレーク法は、溶かしたチョコレートに、細かく刻んだチョコレートを
加えて、安定した結晶核を作ってやる方法ですね。
杉本:
ただ、ご家庭で、刻んだチョコが余分に無い時など、違うやり方も
できるように、水冷法というのもある、といったふうに教えます。
水冷法だと、チョコレートに水が入って失敗してしまうリスクが
高いので。それに、水で冷やしていくのって、時間がかかるんですよね。
平岩:
確かに、45℃くらいのチョコレートを、水に当てて27℃とかまで
下げるのは、かなり根気が要ります。そのうち、力みすぎて、
ぴしゃっと水をはねてしまったりするんですよね。
杉本:
水が入ってしまったとしても、すくい取れば大丈夫なんですよね。
いけないのは、「このくらいならいいか」と、ごまかそうとすること。
チョコレートは、絶対にごまかしが効きません。
平岩:
大理石のマーブル台を使ったテンパリングは、どういう場合に
向きますか?
杉本:
マーブルだと、大量に一気に温度を下げることができるので、
しっかりとした綺麗な結晶ができます。
ただ、最近は、店などでも、衛生的にどうかという点で、
あまりやらなくなりましたね。
平岩:
どんなに掃除しても、マーブルの石の隙間に異物が入っていたり、
広げている間に埃や菌が落ちる可能性がある、といった懸念が
あるのですね。
杉本:
テンパリングはしたくないけれど、チョコレートのお菓子を作りたい
という方には、焼き菓子がオススメですね(笑)。
今年のバレンタインに、教室では、チョコレートのマドレーヌ、
ココアパウダーとくるみ入りのクロッカン、ディアマンショコラ
と言うサブレを作りました。
平岩:
焼き菓子でも、チョコレートを入れたり、ココアを入れたりと、
目指す食感や味によって、素材を使い分けるのですね。
杉本:
マドレーヌは、深めの丸いシェル形で、刻みチョコレートを
練り込んだものです。
よろしければ、ご用意したので召し上がってください。
平岩:
えっ、嬉しいです。どうもありがとうございます!
お~、刻んだチョコなので、チョコチップとも違う、ところどころ
ザクザクと歯応えのある感じが面白いです。
ココアパウダーのみ入れて焼いたマドレーヌより、リッチな
「チョコレート感」がありますね。
杉本:
ザッハトルテの生地、「ザッハマッセ」なども、チョコレートを
練り込んでいるので、ココアを混ぜて焼いたジェノワーズなどに
比べて、味がギュッと詰まっていて、美味しい!という感じですね。
ただ、生地が重たくなるので、膨らませるための工夫が必要です。
平岩:
メレンゲとの混ぜ方や、ベーキングパウダー、重曹を使うなどの
方法があるでしょうか。
杉本:
チョコレートって、やっぱり美味しいんですよね。
うちでも、ガナッシュが余ったら、牛乳と一緒にレンジでチンして、
ショコラショー風にして飲むと美味しいよ、と生徒さんに言っています。
平岩:
あー、それ、簡単で美味しそうです。
杉本:
ショコラショーは、お店をやっていた際も、喫茶で出していましたが、
ココアのつもりで飲まれたお客様が「今まで飲んだことがない味だ!」
と驚かれていました。
平岩:
ココアとチョコレートを比べてみると、香りの感じ方、風味の感じ方
など、それぞれ特徴があり、違いがありますよね。
チョコレートの特徴や美味しさについては、これから杉本さんが
チョコブログを書いていかれる中で、プロの視点から、色々と
詳しくお話いただけると、皆さんも興味深いと思います!
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引き続き、杉本さんがパティシエールを目指したきっかけ、
学生時代のお話なども伺って参ります。
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杉本都香咲のチョコブログ Je t’aime,chocolat!はこちらです。