こんにちは、平岩理緒です。
この春、卒業や転勤を迎えられる方もいらっしゃると思います。
実は私も、この春、チョコブログを卒業させていただくこととなりました。
これまで、長い間応援していただきまして、本当にありがとうございました。
私も、これまでに何度も、杉本さんのお菓子をいただいたことがありますが、1つ1つ丁寧に作られ、シンプルなものがとても美味しい、というのが魅力です。
生徒の皆さんにも慕われ、スイーツを心から愛する杉本さんに、このチョコブログを引き継いでいただけること、嬉しく思っています。
これから、そんな杉本さんと私の、「特別企画・スイーツ対談」を連載にてお届けします。
杉本さんのお教室にお伺いしての対談は、スイーツやチョコレートについて思うこと、これからの目標など・・・お菓子好き同士、時間を忘れて話がはずみました。
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平岩:
こんにちは杉本さん。こちらのお教室にお伺いしたのも、久しぶりです。
今、何年目でいらっしゃいましたか?
杉本:(以下、敬称略)
教室は、2001年からスタートして、9年目を迎えました。
平岩:
改めて、ご経歴をお伺いさせてください。辻製菓学校のフランス校に留学され、現地のパティスリーで研修をなさっていらしたんですよね。
杉本:
辻製菓学校は大阪にありましたが、当時、東京にも学校ができることになり、そこの職員になりました。以来、9年間、辻製菓学校で教えてきました。
平岩:
その後、ご自身のお教室を開催され、2005年にはご自身のお店もオープンされましたね。今はお店は任されて、教室に専念されているのですね。
教室は、どんなカリキュラムなんですか?
杉本:
フランス菓子がベースで、基礎、中級、上級に分かれています。
私がデモンストレーションをする講義形式の授業と、実習形式の授業が
両方あります。
最近、1コースを2年で1クールと、じっくり取り組むように変えました。
平岩:
お菓子作りで、生徒の方がつまづきがちなことって、何でしょう?
杉本:
まず、準備が大変というイメージがありますよね。
お菓子のために揃えないといけない道具があるとか、
g単位で計量しなくてはいけないのが面倒とか・・。
お菓子は料理と違って、後から足せないですからね。
平岩:
生徒の皆さんは、どんなふうに克服していっているんですか?
杉本:
それが、皆さん熱心で、自宅で復習して作ったものを画像に撮って
メールで送ってきたり、実物を持ってきてくれたりするんです。
それを見ると、大体、失敗のパターンに当てはめてわかりますから、
アドバイスすると、次がよくなるんですよね。
平岩:
生徒の皆さん、偉い! でも、見ただけで失敗の理由がわかって
しまうというのも、さすが先生ですね!
杉本:
お菓子作りは、その日一日だけで終わらせてはダメですね。
偶然うまくいくこともある。なぜ成功したのか?という理由が
わかっていないと、次にやっても同じようにできません。
平岩:
耳の痛いお話・・。でも、そんなに皆さんのレベルが高いと、
ついていけるかしら?と尻込みしてしまう方もいませんか?
杉本:
今年から、お菓子作りは初めて、という方のためのデビュークラスも
スタートしました。そこでは、計量の仕方から、たとえば
「こうやって秤の上に容器を置いてゼロの目盛りにして・・」と
いったことから教えます。
平岩:
それはいいですね。何事も、初めが肝心。最初に正しいやり方、
効率のよいやり方をきちんと習っておくと、後の上達も早いと思います。
生徒の皆さんは、年代やご職業など、どんな方が多いですか?
杉本:
30代から上の方が多く、若いお母さん達は、お子さんが幼稚園や
小学校に行っている昼間の時間帯に・・という方が多いです。
中には、子育てが一段落された、50-60代の方もいらっしゃいます。
土日には、平日お勤めをしていらっしゃる会社員の女性の方も
いらっしゃいますね。
平岩:
今年のバレンタイン時期には、お教室ではどんなお菓子を教えられましたか?
杉本:
ボンボンショコラの詰め合わせと、チョコレートの焼き菓子、ザッハトルテ
をやりました。
平岩:
ザッハトルテは、やや上級向けのお菓子、という感じがします。
杉本:
必ずしも難しいお菓子、という訳ではないのですが、このお菓子独自の、
特殊な行程がありますね。グラズールと呼ばれる表面のチョコレートがけ
など、急いで!と口を酸っぱくしても、皆さん、どうしてもゆったり(笑)。
でも、「こうやって作るから、このジャリジャリした食感になるのね」と、
自分で作ることで、実感できたようですね。
平岩:
そういうお菓子も、皆さん、ご自宅でちゃんと作られるんですか?
杉本:
そうですね。私も、だんだん、生徒さんのご家庭のオーブンの癖なんかも
わかるようになるので、アドバイスしてあげたり・・。
もう9年間も、福島県から通ってきてくださっている方もいらして、
その方も、毎回、おうちで作った物を持ってきてくださるんです。
平岩:
すごい!それは上達されますね~。
杉本:
遠いところでは、四国や九州から飛行機でいらしてくださっている方も
いらっしゃいます。地元には、意外とお菓子教室というのが無いと
おっしゃって・・。
チョコレートは、難しいけれど、作っていくと確実に上達してきますね。
平岩:
ボンボンショコラはどんなものを?
杉本:
「パレ・ドール」など。フランス時代、リヨンのベルナションで
2週間研修をした際に、そこで作らせてもらったのが印象深いです。
平岩:
ボンボンショコラの中でも最もシンプルな「パレ・ドール」。
ガナッシュの美味しさが味わえる代表格ですね。
ベルナションのものは、円盤型で、上に金箔をのせていますね。
杉本:
ガナッシュがとてもやわらかいので、チョコレートを上掛けする際、
うっかりすると溶けてしまって、形がゆがんだりしてしまうんです。
平岩:
私も、以前ベルナションの厨房を見せていただいたことがあります。
それも全て、人の手作業でやっているのがすごいですよね。
杉本:
本当に、チョコレートの値段が高い理由がよくわかりました(笑)。
他に、型抜きタイプで、ハート形の中に木苺風味のガナッシュ入りの
ボンボンショコラも作りました。
また、トリュフも、ココアパウダーをまぶしたものと、粉糖をまぶした
ものの2種類。
平岩:
ガナッシュを丸めて、パウダーをまぶして仕上げるトリュフは、
上掛けや型抜きチョコレートのように、テンパリングに気を遣わずに
すみ、初めての手作りにもオススメですね。
杉本:
最近は、お子さんの「友チョコ」のためにチョコレートを習いたいという
話が多いですね。
平岩:
お嬢さんと一緒に作るとか、時には、代わりに作ることにとか・・(笑)。
お教室では、ラッピングなんかも教えられるんですか?
杉本:
そうですね。焼き菓子なんかも、このようにラッピングまでしていただき、
各自持ち帰っていただきます。
平岩:
ステキですね!単にお菓子を作るだけでなく、プレゼントできるように
仕上げるところまでフォローしていただけるのは嬉しいですね。
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話はまだまだ盛り上がります。
続いては、チョコレートで難しいと言われる「テンパリング」や、
チョコレートを使ったお菓子作りのコツについて・・です。
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杉本都香咲のチョコブログ Je t’aime,chocolat!はこちらです。