4.総合討論(18)

吉永ちょっと面白い話で乗っかろうかと思いますが、だんだんタッチケアから話が離れてきているような気がしますね(笑)。

橋本先生と一緒に育児療養科という、子育て何でも相談診療科みたいなことをやっていると、1人のお母さんの話を1時間聞きます。こっちがしゃべるのは15%、あとの85%はお母さんの話を聞いているのです。来たときに、ご主人のことを随分文句を言うお母さんがいますけど、1時間ずっと聞いていると、だんだん矛先が変わってきて、「だけどね、確かに旦那も、その頃仕事が変わって大変だったと思うんですよね」とか、いたわりというか、ねぎらうというか、「主人の気持ちもわからないわけじゃない」という言葉が少しずつ出始めるんですね。やっぱり話を聞いてもらうというのは大事なんだなあ、誰かがそばにいるのは大事なんだなあと思いました。