4.総合討論(5)

橋本では、次いいですか。「ベビーマッサージは専門的知識、研修が必要で、安易に啓蒙できないと認識していました。タッチケアの考え方は今日初めて知りました。保育士として日々行っていたことがタッチケアなのでしょうか。具体的に方法など、研修できる機会はありますか」ということです。

これは、今日お話ししました日本タッチケア協会というものがございます。そこに申し込んでいただければ会員になれます。会費は、年間3,000 円です。今、協会では年2回、指導者講習会をやっています。1回は9月頃、東京でやります。もう一回は、地方の人たちからの要望が多いので、東京、地方、東京、地方ということで、一回は地方でやります。そこに来て2日間勉強していただきますと、「認定証」というのをおあげしますので、それでお母さんに教えていただいていいですよということになります。

もう一つは、6月頃、年1回、学会をやっています。そこでは、研究成果や学識を深めるために、みんな寄って発表し勉強し合っています。

その2つが、今、勉強の場でありまして、認定証は3年更新です。1回入って認定証をもらったら終わりではなくて、やはり変わっていきますし、どんどん発展してもらわないといけない。ですから、学会に参加していただくとか、改めて指導者講習会に参加するとか、活動報告を論文に書いて送ってもらうとか、そういうことでも再認定はできます。特に試験などはありません。そんなことをやっていますので、ぜひ、最初は指導者認定講座に参加していただければありがたいと思います。

吉永今、橋本会長からタッチケア協会の話が出ましたけれども、まさに私たちの活動の母体です。もちろん、できればタッチケア協会の講習会を受けていただきたいですが、講習会を受けなかった人は、親御さんたちに「たくさん触れてね」と言えないわけではないのです。今日のお話を聞いて、皆さん、きっといいことだろうなという感想は持っていただいたのだろうと思います。そのことを受け、どうやらたくさん触れることが大事なことのようですよ、とてもいいことらしいですよ、ということは、ぜひお母さんたちに伝えていただきたい。

ただ、講習会を受けていただくと、お母さんたちにお話しできるネタはたくさん増えると思いますし、ほかの人たちがどんなふうに指導しているかという実際を見ることができますし、その裏にある理念を、もっとゆっくり時間をかけて学ぶことができるので、お母さんたちに話すときに安心して、自信を持ってお話ができるかもしれません。

その意味で、ぜひ、皆さんと講習会でお会いできればと思いますが、その講習を受けなければ、お母さんたちに、「子どもに触れてね」ということを言えないわけではないですから、そのことは自信を持って伝えていただければと思います。