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特集 タッチケア - タッチケアとは -
日本タッチケア研究会会長 前川喜平



今日の少子化時代を迎えて、子どもの健全な育成と育児支援がますます重要になってきています。特に乳幼児とその母親との係わりが重要なことはいうまでもありません。親子がふれあえる有効な方法として、今、タッチケアが注目され全国に広まっています。

タッチケアを日本に導入して普及に努めておられる日本タッチケア研究会会長の前川喜平先生にタッチケアについてお聞きしました。


まず、タッチケアはどのようなものでしょうか


 「タッチケア」は親子の情愛の絆を深めるものです。「タッチケア」の「タッチ」は「さわる」ではなく「ふれあい」の意味です。分娩後、お母さんは、赤ちゃんの目を見つめたり、やさしく語りかけたり、抱っこしたりという自然のスキンシップを行いますが、赤ちゃんも、お母さんの目を見つめ返したり、呼び声に顔を向けたり、口を動かしたりしてこれに応えます。このお互いの「ふれあい」により、お母さんには育てる力、母性が、赤ちゃんには育つ力がスイッチオンされるのです。それから後、お互いのふれあいにより赤ちゃんは赤ちゃんらしく、お母さんは母親らしく育っていくのです。タッチケアはこの延長線上にあるもので、親子の「ふれあい」を促進する一つの方法なのです。
 最近、ケアという言葉が盛んに使用されていますが、ケアには3つの意味があるようです。在宅ケア、ターミナルケア、未熟児ケアなど臨床的・技術的レベルなものと、介護保険制度、養育医療制度など制度・制作的レベルなものと、世話をする、配慮する、気遣う、人間らしい生活をさせるなど哲学・思想的レベルで使用されているものがあります。タッチケアのケアは技術的なことばかりでなく、母と子がふれあって母と子の絆を強め、お互いにそれらしく育っていく第3のレベルまでも含まれているのです。すなわち、タッチケアをおこなうとお互いが癒し合う双方向性のものなのです。
 ふれあいの機会が少ない現在の状況では、タッチケアは必要なものですが、あまり方法にこだわらないで自然のふれあいの一つとして楽しんで行って下さい。




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